フェイスパックで余韻に浸る

 ラブホテルって、「これでもかっ!」ってくらい、色んなスキンケアグッズが用意されていますよね。コットンだとか、あぶら取り紙だとか、綿棒だとか。でも、それらを使う女性って、ほとんどいないのでは? だってラブホテルには、セックスをするために行くのであって、スキンケアをするために行くわけじゃないです。

 殿方と二人きりの空間で、スキンケアに没頭するなど失礼の極み! そりゃ、乾燥肌の女性なら、お風呂上がりにちゃちゃっと化粧水をつけることはあるでしょうけど、さすがにフェイスパックまでしないでしょ?

 だのに何故、ラブホテル側はフェイスパックを常設しているのか?

 筆者にとっては、都市伝説レベルの謎でございます。そんなこんなで、ラブホテルのスキンケアグッズには一切手を出さない筆者なのですが。とあるチェックアウト時、男性から「せっかくだからフェイスパック持って帰ったら?」と提言されたことがありました。30代前半の頃だったでしょうか。

 元々スキンケアに無頓着な筆者は、フェイスパック処女でございました。三十を越えるまで、一度もフェイスパックやったことがなかったって、オンナ失格どころか、チ○ポが生えてくるレベルですよね。それはさておき、言われるがまま持ち帰り、自宅でフェイスパックを試したところ……すっげえ気持ち良い! セックスより気持ち良いとは言いませんが、肌が悦びの声をあげているという実感がありました。

 それ以来、ラブホテルを利用するたび、フェイスパックを持ち帰るようになった筆者。フェイスパックの良さを実感したのなら、自腹で購入せよとツッコミが入りそうですが、なにせ元がスキンケア無頓着キャラでございますからね。フェイスパックは、ラブホテルを利用した直後だけの「お楽しみ」という位置づけになったのです。

 先週、男性が泊まりに来た翌日、炭酸の抜けた缶チューハイを飲んで、「昨日セックスした余韻に浸る」という話を書きましたが、フェイスパックも然り。「昨夜の私はラブホテルでセックスしたのだなぁ」と、のっぺらぼうのような顔で余韻に浸るのです。

 そう考えると、30代最後の1年はスキンケアに力を入れると決意したものの、フェイスパックはラブホテル利用後だけでいいやと、手にとった50枚入り980円のフェイスパックを、そっと棚に戻したのでした。
追伸:そのぶんちゃんと、14000円の美白乳液買いましたからね!

Text/菊池美佳子

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