愛の形は様々というが、一対一の恋愛以外を目にする機会は少ない
ポリアモリーな恋愛を選ぶ人の数が少ないかもしれない。

 または、一夫一妻であるモノガミーなカップルが善で、それ以外は悪という価値観のせいで他のオプションが遮られているのかもしれない。
本来、そんな考え方に縛られる必要のないゲイコミュニティでさえ、オープンリレーションシップやポリアモリーの居場所は限られている
同性婚を求める戦いで平等な権利を勝ち取ろうとする過程で、パートナーを見つけて結婚してこそ幸せという価値観がゲイの間でも優勢になった。
一般社会に受け入れられるために、「健全」なゲイカップルのイメージばかりが肯定されるようになった

 一方で、その陰に隠れてそうした価値観やイメージに当てはまらない「恋愛関係をクローゼットの中に隠す人」が増えている。実に皮肉なことだ。
だからこそ、オープンにポリアモリーな恋愛関係を楽しむ人たちに出会うと嬉しくなる。

 柔らかいウールのセーターを見つけてレジで会計を済ませていると、買い物している彼らの姿が目に入った。
三人で笑いながらウィンタージャケットを試着していて実に楽しそうである。
パートナーの追加募集をしているのなら、勇気を出して応募してみようかな。

Text/キャシー

次回は <自分を傷つけた人を許すという選択>です。
次回は「二度と会いたくない元カレ・元カノとの関係」です。元彼/彼女とは別れてから連絡を取ったり、会ったりしますか?許せないアノ人との関係はいまどうなっていますか?