セックスとは汚いものだ

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 セックスは汚いものだと、物心がつく頃からずっと教わってきた。
「男が男と寝れば、エイズになって死ぬ」と両親に言われて怖かった。
若い男女がセックスすれば真っ先に殺人鬼に殺されるのは、ホラー映画の定番である。
性教育の授業では友達がみんな「気持ち悪い!」と騒いでいたから、自分も一緒になって騒いだ。
セックスとは何かも知らないうちから、それは汚いというイメージがついた。
しかし、セックスが実際に「汚い」ということは、誰も教えてくれなかった。

 セックスをする年頃になって、周りでは急にセックスが美化されていた。
性教育の授業で「気持ち悪い!」と騒いでいた男の子たちは、マンコがいかに気持ちいいかを語ることに夢中になった。
ラブコメのエンディングでカップルが結ばれて、セックスはトラブルの元ではなくて、愛の象徴だった。
セックスは特別で美しくて気持ちいいというイメージがセックスは汚いというイメージに上塗りされて、とても歪なものとなった。
それでも、セックスが実際に「汚い」と誰も忠告してくれなかった。

 ここでいう「汚い」とは、モラルや倫理的な意味ではなく、物理的に汚いという意味だ。
実際にセックスをするまで、そんなこと考えてもいなかった。
人間と人間が近づけば、普段は気がつかないものも鼻先に来る。いつか、シックスナインに励んでいたら、相手のアナルが隣に現れた。
アナルにこんなに近づいたことなんてなくて、そこからウンコ臭が漂っているなんて想像もしていなかった。
いや、ウンコする穴なんだから当たり前なのだが、セックスというベールに包まれてそんな常識は見失っていた。