「そう言われても、やっぱり今の恋人が運命の人なのか知りたい!」

 答えが出ないとわかっていても、気になってしまうのが人間である。
運命の人がいると仮定して、それを見分けられる魔法でもあれば、もっと簡単に幸せになれるのに!
もし本当にそう考えているのなら、恋愛をする前にするべきことがたくさんあるだろう。
そう言いたいのは山々だが、そんなにビターになってもしかたない。
深呼吸をしてから、メールをくれた友達に返事を書いた。

「運命の人かどうかは、自分で決めればいいんじゃないの?」

 外野の声ばかりに耳を傾けて、目の前にある自分たちの関係がまるで見えてない人がたまにいる。
恋愛はドライブと同じだ。
目の前を見ていないと事故に遭う。
自分の恋人が運命の人かどうかなんてことばかり気にしていたら、肝心な恋愛がおろそかになってしまう。
運命の人を見分ける魔法のない世界に暮らしているなら、自分の恋愛を少し違う視点から分析すればいい。

 自分にとって納得のいく恋愛なら、それでいいじゃない。
運命の人と出会って生涯幸せに暮らしたって、運命の人とたくさん出会って波乱万丈に生きたって、運命の人なんて無視して独身を楽しんだって、どの道が勝ち組か負け組だなんて決める必要はない。
3時間で燃え尽きた恋だって、30年間燃え続けた恋だって、その重みを決めるのは自分自身である。
誰が教えてくれたのかはもう覚えていないが、こんな言葉が今でも心に残っている。

「運命の人は実はたくさんいて、私たちは様々な形の人間関係を築く機会に日々恵まれている。それを選ぶのも、無視するのも、私たちの選択次第である。だから、心配なんてしないで、肩の力を抜いて生きればいい」

 そう考えると、昔セックスした数々の男性もみんな運命の人に見えてきた。

Text/キャシー

前後の連載記事