―来月映画が公開されますが、本を書いている時に頭に描いていたイメージと、映画のイメージに違うところなどありましたか？

J：　作品を書いた時とイメージぴったりというものもあれば、ちょっと違うものもあった。
映画では、監督のイメージもあるでしょ。
特にエスカーラ（クリスチャングレイの住む豪邸）は、書いている間に頭の中で詳細にイメージしていたのだけど、映画を撮影するとなると、機材の問題もあったりしてイメージ通りにはならないとわかった。

　SMプレイルームもいい感じ。最初は部屋が狭かったりと、イメージと全然違っていて、そのことについては色々話し合わなければならなかったけどね（笑）。
あと、すごくイメージが近かったのは、ヘリコプターやグライダーのシーン。素晴らしかったわ。

―映画のポスターは私のイメージ通りでしたよ。

J：　そうよ。これはかなり私のイメージに近いわ。

―この状況を日本では【壁ドン】というのをご存知ですか？

J：　昨日知ったの！ある男性と「壁ドン」の話をしたんです。
壁ドンをしつつ、自分はこういう男だと言って教えてくれたわ。70歳近い方なんだけどね。彼は、日本で今流行りの草食系じゃなかったわ。肉食系よ！（笑）

―日本ではパートナーにセックスファンタジーを伝えられない人が多いのですが、どうやったらオープンにできると思いますか？

J：　こういう本を書いているからかセックスの質問を色々されるんだけど、私はセックスセラピストじゃないのよ（笑）。どちらかと言うとあなたの仕事じゃない？（笑）
でも多分こういう映画を一緒に観ることが起爆剤になるんじゃないかな。これをきっかけに話すことができればいいんだけど。

　日本では特に若い世代のカップル間で、こういったコミュニケーションに欠けていると聞いたわ。
日本の人口減少が心配ね。是非この映画に気になる草食系男子を連れていってもらいたいわ！

2015年2月13日（金）＜バレンタイン＞全国ロードショー

監督：サム・テイラー＝ジョンソン
脚本：ケリー・マーセル
原作：ELジェイムズ　「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」（早川書房刊）
キャスト：ジェイミー・ドーナン、ダコタ・ジョンソン
ユニバーサル映画／フォーカス・フィーチャーズ
配給：東宝東和
URL：映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』公式サイト

Text／Betsy