オスの本能で…
あっ、じゃあ最後に、僕がいかせてもらいます。僕の性の目覚めは……
好きだった子に「嫌い」と言われた
これまた、すごい方向のが来た
僕のエピソードは、みなさんと違って遅いのですが、中学3年生の話です。
遅い。
もちろん、それまで知識としては友達から「ちんちんをいじったら気持ちいいよ」みたいな情報は入っていて、実際にちんちんいじったりはしていたけど、物理的な刺激では「エロい」という気持ちにはならなかったんです。
興奮しなかったってことですか?
興奮しなかったです。たとえば、肩とかヒジとかを触ってるのと一緒の感覚でした。
ただ「触っている」っていうだけの刺激だったんですね。
「俺って変なのかなぁ?」とは思っていたんですが、特に気にすることもなく中学3年生になっていました。そこで、初恋ではないけど、今までの人生で一番好きな女の子ができます。
いいですね、青春って感じで。
当時の僕は、相手の気持ちも確かめていない片思い状態なのに「この子と結婚して、子どもを作って、一緒のお墓にはいるんだ」と妄想して、この子と一緒になるんだと勝手に思い込んでいました。
やべぇ中学生ですが、それくらい好きだったってことですね。
で、中3の時に、初めて携帯電話を親に買ってもらって、メールをするようになりました。がんばってその子のメアドも教えてもらったんですが、距離を縮める前に、中学を卒業してしまいました。
やばいじゃん! 卒業したら会いづらくなる!
そうなんです! だから、遊びに誘うためにメールのやり取りは頻繁にしていました。返事はあまり来ないけど、一生懸命、メールを送り続けました。
長イキさん、それをメールの「やり取り」とは言わないですよ…
そうこうしていると、ある時にその女の子から「なんでそんなにメールを送ってくるの?」って返信が来たんです。僕はその時に、溜まっていた気持ちをちょっとだけ出して「あなたに興味を持っているからだよ」って送ったんです。好きだとは言えなくて…。
「あなたに興味を持っているからだよ」か…。
そうしたら、「私はあなたに興味はないです。だからメールはしてこないで」って返事が来たんです。
うわー…
それに焦っちゃって、そのままの勢いで「えっと、じゃあ、俺のことは好きじゃないってこと?」って送りました。
もうやめて…
じゃあ、「嫌いです。卒業とともに関わらないでおこうと思っていたのにたくさんメールが来るから迷惑しています」って。
めっちゃ嫌われてる……
そのメールを受け取った瞬間に、その女の子と掃除の時間にしゃべったこととか、給食の時間に俺が牛乳をこぼしちゃったのを一緒に拭いてくれた思い出とかが、一気にぶわーって蘇ってきて「ああっ、僕はこの子に選択されなかったんだ。オスとして完全に敗北したんだ」って本能がビビビってなったんです。
本能がビビビ?