神はセックスの壁を越えられるのか?
アル:セックスがらみで悩みはありますか?
C:やっぱり行為自体には飽きてきますよね。「これはよかった!」と思えるセックスはめったになくて…。「今は肉体の快楽より、心の触れ合いの方がいい」という話をしたけど、それも初回が一番よくて、何度もするうちに薄れていくし。
贅沢な話だけど「肉体的にももっと気持ちよくなりたい」って願望はあります。
アル:Cくんは乳首は感じる?
C:ダメなんですよ。女性に攻められると視覚的なエロさはあるけど、性感帯としての快感はないです。
アル:前立腺は?
C:それも何度か試したけどダメでした。結構いろいろ試したんですよ、「マンネリを打破しよう」と思って(笑)。それで「受けになってみよう」と臨んだけど、やっぱり笑っちゃうというか…「何やってんだ俺?」みたいな。
アル:受けになれる男子は少ないよね。「セックスは男が攻めるべき」的な刷り込みがあるせいかな。
C:そうなんですよ。僕は全然保守的じゃないけど、それでも心の底に「男たるもの攻めるべきだ」って刷り込みがあるんでしょうね。積極的な女の子は好きだけど、自分が「受け」に徹するのは難しくて。
アル:心を解放できない感じ?
C:そうですね、冷静な自分が「何やってんだ」とツッコミを入れる感じです。
アル:もっと若い男子は「受け」になれる子が多い印象だけど。乳首を攻められて、女の子みたいにアンアン喘いだりとか。
C:僕もそういうのに憧れるけど、途中で「やっぱ無理!」となっちゃって。その壁を壊せば、新たな境地が見えると思うんですけど。
アル:ジェンダーの壁だよね。女子でも「セックスで積極的になるのに抵抗がある」って子は多いよ。「女は性的に受け身でいるべき」って刷り込みが強い子とか。
C:「いつも攻め」「いつも受け」って固定化するとマンネリ化してつまらないですよね。それにアンアン喘げる男の方がセックスは上手いと思いますよ。女性の立場になれるってことだから。
アル:そうそう。二村ヒトシさんとの対談でも「乳首で感じるかどうかは、セックス力のスカウターだ」って話をしたんだけど。
受けになれる男の方が焦らしのテクとかも使えて、AV的な“力まかせ・勢いまかせなセックス”をしないと思う。
C:僕も「受けと攻め、どっちも知っておくべきだ」って意見だけど、自分は受けになりきれなくて…やっぱりジェンダーの壁が強固なんですかね。