「競争に勝ちたいと思ったことがない」

アル:男社会の競争に勝ちたい男は多いからね。「大勢の女を落とせる=俺って勝ち組」と自己満足したいんでしょ。

K:でもそれって嘘ついてるだけだろ?と思う。
ヤリチンは女性を落とすために、彼女いないフリをしたり真剣に好きなフリをするでしょ?
自分の性欲のために、どうして平気で人を騙せるのか理解できない。

アル:単なる性欲じゃないんだよ。ヤリチンは「落とす瞬間が一番燃える、セックスはオマケ」と語る奴が多くて「女を落とせる俺は勝ち組」って競争意識や征服欲なんだと思う。

K:僕はそれが全然理解できなくて。
昔から競争に勝ちたいと思ったことがないし、競争自体に興味がない。
仕事は好きだけど、それも他人に勝ちたいとかじゃなく、仕事そのものが面白いから。

…子どもの頃からこんな性格なんだけど、これもテストステロンと関係あるのかな?

アル:まあ、テストステロンは性欲と闘争本能を司るホルモンだからね。
私も他人に勝ちたいとか思わないから、そこは似てるんだよな。
ただ私の場合、やたら血の気が多い。「あいつ殴ったる!」とかしょっちゅう思うし。

K:僕は「殴ったる!」とか人生で一度も思ったことない。

アル:マジで?「血祭りにしてやる!」とか思わないの?

K:思わない。
アルは子どもの頃からヤクザ映画が大好きだったでしょ?僕は怖くて本当にイヤだった。 「なんで姉はいつもゾンビとヤクザを見てるんだろう」って。

アル:そうやったんか。私は『仁義なき戦い』シリーズとか見てると、脳内でドンドコドコドコ…って太鼓の音がするんだよ。あれはテストステロンが分泌する音なのかもしれんな。

K:僕がトリュフォーの映画とか見てたら「ほんまにオモロいと思って見てるんか?」とか聞いてきてたし。

アル:「カッコつけたいだけちゃうんか?」と思ってた。
私は洋画なら『ロッキー』や『ターミネーター』が大好きだったから。

K:「男女が逆ならよかったのに」って周りの大人によく言われたよね。

アル:それは趣味の問題じゃなく、キミが美形で私がブスだったからだ。

 でも「弟とケンカしたことがない」と言うたびに、周りにびっくりされたよ。
それはキミが非戦非暴力で、ケンカにならなかったからだな。
で、もし2人とも血の気が多かったら、血みどろの争いになっていたかもしれない…と考えると、神様はうまくバランスをとったのかもしれんな。

 次回へ続く!

アルテイシアさんが恋愛と結婚の極意を語る『恋愛デスマッチ』を当連載と隔週で更新しています。あわせてお楽しみください!

Text/アルテイシア

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