キス=好意の勘違い


Iくん: あの…実は告白した時、彼女にキスされたんですよ。

アル: ほう。で、キミは「やっぱり多少は好意あるかも」と期待してしまった?

Iくん: ……(無言でうつむく)

アル: 繰り返すけど、好意があるならもう付き合えてるよ。
そのキスは「そんなに好きでいてくれてありがとう」って感謝のキスかもしれないし、「自分を好きな可愛い年下男子をキープしておきたい」ってキスかもしれない。

Iくん: そんな計算があるんでしょうか?

アル: わかんないけど、キスされたらますます惚れちゃったでしょ?

Iくん: 惚れちゃいましたね…。

アル: それぐらい、相手もわかってやっているから。
で、36歳独身女性が一途に想ってくれる男子に対して「手放したくない、ずっと好きでいてほしい」と望むのも自然な感情ですよ。

Iくん: それでも、付き合ってはくれないんですね…。
付き合える可能性はゼロで、諦めた方がいいんでしょうか?

アル: それを決めるのはキミだし、彼女の真意は本人以外には分からない。ただ、彼女は手のひらで転がすような感覚だろうね。

Iくん: 俺は転がされているのか…。

アル: だって相手は36歳美人で恋愛や性経験も豊富だろうし、じゃなきゃキスとかしないし。それに比べてキミは経験値ゼロに等しいから。
ちなみにその彼女、ボディタッチとかしてくる?

Iくん: してきますね…でも天真爛漫というか、天然っぽい人なのかなって。

アル: 笑止!!
キャロルだって天真爛漫ぶってるけど違うから、確信犯だから。

Iくん: ……(無言でうつむく)

アル: ごめん、笑止とか叫んで。泣かないでね?

Iくん: 泣きません。そうやってズバッと斬られた方がいいです、幻想を砕くためにも。

アル: フフフ…骨も砕けたか!(『北斗の拳』より、ラオウのセリフ)

 まあ、私が話している内容も推測にすぎないから。
ただ、キミが女に幻想を抱いているのは確かだと思う。女の人は綺麗で優しくて清楚で性欲もなくて不倫も計算もしない、みたいな。
でもそんな女、三次元には存在しないから。

Iくん: 確かに、僕は女の人に夢を見ているのかもしれません。

アル: 夢見る乙女だからね。で、乙女は好きな相手を理想化するから。
でも、それだと恋愛対象にはなれないのだよ。

 相手は「私じゃなく理想化したイメージに恋している」と察するし、「理想を壊さないようにしなきゃ」と思って生身の自分を出せないから。
たとえば、彼女が「私、股ゆるいですよ?不倫していますよ?」と言ったら、キミは勝手に裏切られた気がしてガッカリするでしょ?

Iくん: しますね…。 そうか、だから彼女は僕の前で「理想を演じなきゃ」と思うし、それだと生身で付き合えないから恋愛にならないんですね。

アル: その通り!今の回答は100点です。