定期的なセックスが妊活のカギ!

不妊の原因がなければ基礎体温を測りつつ、タイミングを狙ったセックスで妊娠の確率を上げたいもの。
だけど卵子の寿命は短く、そのタイミングでセックスをするのは、なかなか難しい……。

<関口先生の解説>
「月に1度の排卵日を逃さずにセックスをすればチャンスは高まりますが、そのことがお互いのプレッシャーになってはよくありません。
確かに卵子は24時間しかうまく精子を捕えられないため、妊娠を望むなら排卵日の前後2日にセックスを行えば、その確率が上がります。
ただ精子というのは寿命が長く、5日ぐらいなら体内で生きていられるので、排卵日の前後5日間くらいにセックスをすれば妊娠の可能性があるわけです。

また、『第20回 月経中、やっていいこと、悪いこと』でも説明しましたが、排卵は些細なことで起こります。

基礎体温が高温期となる2週間は黄体期で、いわゆる安全期といわれる妊娠しづらい期間です。しかし、この黄体期が終わるといつでも妊娠可能の状態になります。
例えば、排卵期まで日数がある月経直後であっても、体調やオーガズムなどの刺激で、突然排卵してしまうこともあります。

このように排卵期は見えませんから、定期的にセックスして、常に精子が体内に残っている状態にしておけば妊娠の可能性がグンと上がるというもの。
ですから、排卵日の前後だけにセックスするよりも、1週間に1回、定期的にセックスをしているカップルの方が妊娠の可能性が高まります。

ちなみに高齢の人が妊娠しづらいのは卵子が短命ということではなく、卵子が老化するから。着床などがうまくいかなくなるからなのです」