訓練しても潮は吹けないものだった…!
性器の中で感じる場所といえば、クリトリス、Gスポット、ポルチオスポットが有名ですが、性感帯は性器だけではなく、体中に存在しているのだとか。 女性泌尿器科専門医の関口由紀先生は性感帯について、こんな事例を話してくれました。
監修者プロフィール
関口由紀(せきぐち ゆき)先生
女性医療クリニックLUNA理事長
女性医療クリニックLUNA 横浜元町(婦人科・乳腺科)
女性医療クリニックLUNA ネクストステージ(女性内科・女性泌尿器科・美容皮膚科)
女性医療クリニックLUNA 心斎橋の3つのクリニックを束ね、人生100歳時代の日本の中高年女性の骨盤底・血管・骨・筋肉の総合的な維持管理を提唱し、生涯にわたるヘルスケアを実践。
特に中高年の下半身のトラブル(いわゆる下ネタ)に関する論説には定評がある。
泌尿器科医・関口由紀先生の解説
「クリトリスで感じなかったら、他の部分でも感じないんじゃないか…と不安を持つ人もいますが、性感帯は性器のみではありません。乳頭、膝の裏、耳の後ろなど、あらゆる場所に存在 しています。性器以外にも性感帯が存在する事例を一つあげましょう。
アフリカのある地域では、現代もなお女性器切除(女性割礼)の風習が残っています。 国際的に問題となっている行為ですが、そこに住む人々にとっては男性割礼と同じで成人儀礼の一つと考えられています。割礼の方法は様々で、クリトリスを切られたり、膣を縫合されたりなど。これには結婚まで処女性を保つ、外性器の機能を物理的に取り去ることで性欲をコントロールする目的があるようです。
女性割礼の人道的な批判はさておき、『性器という性感帯を失ったら性欲も快感もなくなるのでは…』という疑問について話してみようと思います。クリトリスを失った女性は、性欲が減るわけでもなく、やがて乳頭やその他の部分でオーガズムを得られるようになってくる人もいるそう。つまり性感帯は性器だけのものではないのです。仮に事故等で性器が不全になったり、クリトリスを失ってしまったりしても、性的快感は失われるわけではなく、自分の意識次第で増やすことも取戻すことも可能だと考えられています。しかし、女性器の一部を失う、不全になってしまったという精神的なショックも考えられるので、全ての女性に当てはまるとは限らないですが」