一つめは、「エロとのファーストコンタクト」

 男性の場合は、特に顕著なのですが、ある分岐点を境に、エロへの貪欲さと行動力がガラッと変わります。
その分岐点は、何だと思いますか?

 それは、「思春期に気軽にAVを観ることができたか?」ということです。
年齢でいうと、35才前後が分かれ目。
性的な自我が芽生える思春期のエロとのファーストコンタクトは、その後のセックス観を左右するとっても重要な出来事です。

 神社や学校の裏に捨ててあったエロ本を大切に保管して友人たちの間で回し読みしていた、OVER35世代は、「女性の裸を見る」ことへのハードルの高さと貴重さを味わっています。
その価値観は、時代が変わってもなお抱き続けます。

 一方、思春期には、すでにインターネットが普及し、ワンクリックでエロ動画やエロ情報に触れることができたUNDER30世代は、エロを見聞きすることに不自由していないエロ飽食状態。
実体験が伴わなくても、エロ動画で疑似体験することで脳が満足してしまうので、リアルなセックスへの積極性が薄くなる傾向があるようです。

二つめは、「経済力」

 生々しい話、お財布事情もセックス観に色濃く影響しています。
「デート資金を捻出するのが大変」「自分がおごるデートはキツイ」「ホテル代がイタイ」など、男性の切実な声を聞くと、セックスとお金の関係性が浮き彫りになります。
先立つものがないとセックスを含めた恋愛にも積極的になれないのも現実。
不況の煽りは、若者の恋愛質素化に影響しているのです。

三つめは、「体力」

 若者の方が性欲が強くタフで、年齢を重ねるほどに枯れていくと思われがちですが、現代社会においては、そうでもないようです。
「セックスする時間があるなら寝たい」「ピストン運動は疲れる」という体力も気力もない若者を目の当たりにすると、セックス以前に、人間としての生命力の低下を心配してしまいます。
逆に、朝まで飲んでもピンピンしている昔気質の中高年男性の方が、セックスへのモチベーションが高く、ベッドの上では、元気いっぱいです。

 社会情勢や時代が、パーソナルな領域であるセックスに影響してくるのは、とても興味深いことだと思います。
女性は、世代間のギャップを考慮しつつ、自分好みのセックス観を持つ男性を選べば、フラストレーションがたまることなく、楽しくあなたらしいセックスができるはずです。

前後の連載記事