骨盤底筋に関する大きな誤解

 まず、どうして女性にとって骨盤底筋が大切なのか。

 地球上に住んでいる私たちは、いつも地球の引力に引っ張られながら生活していて、抵抗しようとしない限り、いろんなものがどんどん下がってくる。おっぱいも、おしりも、ほっぺたも、そして内臓もね。

 骨盤底筋はおなかの底、骨盤の底にあって、下がった筋肉を支えるために頑張ってくれる筋肉なの。
さらに、女性は生殖器が「内蔵タイプ」で、男性よりもおなかの中に入っている臓器が多く、下がりやすいんだよね。

 ここで、骨盤底筋の常識の大誤解!

 この骨盤底筋は下がった筋肉を持ち上げてくれる話を知っている人は多いと思う。初めて知った人も、「フムフム、骨盤底筋は縁の下の力持ち。骨盤の下で内臓を持ち上げているのねー」って思ったんじゃないかな。
でも、本当は骨盤底筋くらいでは、おなかの中に入っているたくさんの内臓は支えらないのよー。

 骨盤底筋は、内臓をすっぽり包んで支えている筋肉で、インナーマッスルズ君たちの稼動スイッチ。骨盤底筋自体が内臓全部を支えているわけじゃないの。
つまり、骨盤底筋のスイッチを入れることで、内臓を包むインナーマッスルズ君たちが内臓を支えてくれるわけ。

 ところが多くの人は、骨盤底筋自体が内臓を支えたり、オシッコを止めたり、おチンチンを締め上げたりしているって勘違いしている。だから、尿モレを止めたり、締まりのいいアソコにするために、かなり鍛えなきゃ!って思い切りキューキュー締め上げちゃうの。

骨盤底筋は日常の生活の中で作られている

 骨盤底筋は、とってもナイーブな子で、ギューっと力もうとすると、他の筋肉が肩代わりするようにできている。だから、ギューっと頑張っちゃうと逆に上手く働いてくれないの。
実際に体を観てみても、骨盤底筋じゃなくて、腹筋やお尻の筋肉、股関節で締めようとする人が多いんだよね。

 で、面白いのは、締まるアソコを求める男子たちまで大誤解していること。
「おお~締まるぜぇ~」なんて思っているのは、アソコじゃなくて、股関節や脚、お尻の筋肉。
ヤリチン男子でも、どれがホントの名器かなんて知らないの。

 生き物みたいにおチンチンに絡みついて、真綿で締め上げるような名器は、トレーニングじゃ作れない。
足腰使って生活して、出産して、子宮をフル活動させて、子育てや家族の幸せのために毎日クタクタに働く、そんな日々の暮らしが名器を作るんだもの。

「名器は家庭の中で作られて、家庭の中にいる」

 これ今日の格言ね(笑)。

 だから、彼に「お前のアソコ、イマイチなんじゃね?」って言われても、気にすることないのよ!彼の基準は、オナニーする時、自分の手で握った強さなんだからさ。