第38回 「早く早く」で男がダメになっていく
Inferkiss
前回は、有り余る母の愛が、責任転嫁するのが大好きな、腰抜けオトコを育ててしまうという話をしたね。
(奥谷まゆみさんへのお悩みはこちらから)
実は、もう一つ、息子をダメにするキーワードがあるの。
それは「早く早く」っていう言葉。
子どもの頃にどれだけ言われてきたか!ってみんな思うかもしれないね。
確かに早いことはいい場合も多い。
小学校でヒーローになれるのは、いつの時代にも、かけっこの速い男の子。
子どもでも、学校や習い事など、タイムスケジュールに追われて、「早く早く」がどうしても必要な場面は意外とあるよね。
でもそればっかりになっちゃうとマズイんだ。
多くのママたちは「早く早く癖」がついているんだよね。
早く歩ける、早くオムツが取れるから始まって、みんなよりも早く何かができるようになる、学校に遅刻しないように早く起きて、早く支度できる、とかね。
さらに、ママ側の「自分で立てたスケジュール通りにしたい」「自分の時間を確保したい」っていう理由も加わって、子どもたちの毎日は「早く早く」にあふれている。
また、家族だけでなく、学校でも、いつも「早く早く」って急かされて、小学校に入って急に40分も座っていろ、授業に集中しろなんて言われても、できるわけないよね。
この早く早くばかりの生活をしていると、残念ながら子どもたちはしっかりと腰を据えて何かに取り組むことができなくなっちゃうの。