思い込みに縛られない
アル: 既婚者同士でよく出るのが「頑張るのをやめたら、夫婦仲がよくなった」って話。
「いい嫁」に縛られてイライラしていた時は、ケンカが絶えなかった。むしろ寝ぼけつつベッドの中から「いってらっしゃ~い」と笑顔で手をふる方が、夫は喜ぶことに気づいたって。これって逆の立場でもそうでしょ?
AM: そうですね。イライラ機嫌の悪い夫と住むのは、一番のストレスだと思います。
アル:「テキトーで肩の力が抜けている奥さんの方が、家に帰るとホッとする」って周りの夫たちも言っています。
とはいえ私も昭和の女なんで、結婚当初は締切中も「ちゃんと晩ご飯作らなきゃ」と気負っていて。夫に「俺の晩ご飯なんか気にしなくていい、仕事を優先してほしい」と100回くらい言われて、ようやく呪縛が解けた(笑)。
努力家の女子は「いい嫁にならなきゃ」って呪縛に苦しむけど、それって相手のための努力じゃないんですよね。自己満足のためだし、それで「私はこんなに頑張っているのに…!」とイライラをぶつけるのは、やっぱりエゴだと思う。
AM: どうすれば呪縛が解けるんでしょうか?
アル:自分に甘くなることじゃないでしょうか。それで「こうじゃなきゃダメ」って縛りを外していく。
外すコツは「本当にそうなの?」と疑ってみること。「朝食を作ることで、本当に双方の幸福度がUPするの?」って。そうすれば恋愛に限らず、生きやすくなると思う。
AM: やっぱり「前提を疑う」「客観性」がカギなんですね。
アル: たとえば「私は人と暮らすのが苦手だ、だから結婚できない」と悩む人もいるけど、「何人と同居したか?」って数えたら、せいぜい数人ですよね。家族とか元彼とか。
そんな少ないサンプルで結論づけていいの?相手によるんじゃないの?って視点をもつといいと思う。
「今の相手じゃなきゃ一緒に暮らせなかった」と語る既婚者は多いから。うまくいくかは、相手次第だと思います。