副作用が怖いなど、ピルの偏見や誤った知識

<Q2 ピルを飲むことに不安があります>

 日本で避妊の主流はコンドームですが、コンドームには「破れる・抜ける」といったリスクがあり、確実な方法は女性がピルを飲むこと。正しく服用すれば、ほぼ100%の避妊効果を得られます(費用は月2~3千円程度)。
自分に合ったピルを服用すれば副作用はほとんどないし、生理痛・生理不順・PMS(生理前の不調やイライラ)・肌トラブル等の改善にも役立ちます。子宮や卵巣の環境を整える効果もあります。

「ピルを飲むと妊娠しにくくなるんじゃ?」と誤解している人もいますが、まったくの逆。
排卵を抑えて卵巣を休ませることで、妊娠力を保つ効果が期待できます。それに、子宮体がんや卵巣がんの発症リスクも低くなります。

 私も飲んでいたけど、生理が軽くなるし、生理がズレないのがありがたかった。旅行の予定とかたてやすいし。
服用には医師の処方が必要ですが、定期的に婦人科検診を受けるのは、女性にとって大切なこと。病気の早期発見にもつながりますしね。

 ヨーロッパではピルが避妊の主流という国が多いけれど、日本は先進国でピルの解禁が一番遅れて、普及率はたったの3%。なぜなら「性が乱れる」などの偏見により、国が認めなかったから。
コンドームは普及してるのに、なんだそりゃ。しかも、バイアグラはあっという間に解禁したくせに。「男がバースコントロールの主導権を握っていたい」という、おじさんたちの陰謀を感じますね。

 ピルは男性まかせにしなくてよい避妊法なので、正しい知識が広まってほしいと思います。ただし、ピルでは性感染症は防げないので、感染症予防にはコンドームを併用しましょうね。