女性ホルモンとの上手な付き合い方は?

 「女性ホルモンの量は多い方がいい」というのは、マスコミの広めた俗説。
エストロゲンとプロゲステロン、この2つのバランスが保たれている状態こそ、健康な状態です。

 ホルモンバランスが崩れると、肌荒れ・ニキビ・体がむくむ・疲れやすくなる・生理リズムが乱れる…等の不調につながります。バランスが崩れる原因は、過度なストレス・不規則な生活・睡眠不足・偏った食事・無理なダイエット等など。
ヨガやアロマや豆乳やザクロジュースが、女性ホルモンに直接影響を及ぼすわけではありません。それらによってストレスが減り、体調が良くなることで、結果的にホルモンバランスが整う、ということ。

 つまり特定のスポーツや食品に頼るんじゃなく、自分の生活を見直し、健康的な日々を送り、バランスのいい食事を心がけること。それが女性ホルモンと上手に付き合う方法。風邪をひかない元気な体を作るのと同じですね。

「女性のオス化」に動揺する必要はない!

 「男並みにバリバリ働くとオス化する」なんてこともありえない。
要するに、バリバリ働く女性はストレスを受けやすく、不規則な生活や偏った食事になりがち。それでホルモンバランスが崩れて、肌荒れや生理リズムの乱れといった不調が起こる、ということ。

 ドラマ『ラストシンデレラ』ではヒゲが話題になりましたが、単に顔剃りしてなかっただけでしょう。私も締切でひきこもり中は、顔の毛なんか剃らない。眉や鼻の下の産毛もボーボーで「ブスの顔だっ!ハッハー」と大山倍達(by漫画『空手バカ一代』)のように高笑いします。

 逆にデートやセックスの予定があれば、顔や手足のみならず、乳輪の周りやヘソの下の産毛まで処理する。これも気持ちの問題であって、男性ホルモンによるオス化とか関係ない。
むしろ、恋愛初期には性欲を司る男性ホルモン(テストステロン)が増えるという研究があるそうです…逆やないか!

 宋さんいわく「『多嚢胞性卵巣症候群』という男性ホルモンが増える病気や、摂食障害で女性ホルモンが減って、相対的に男性ホルモンが多くなる状態はある。それでヒゲが生えたり、体毛が濃くなったりすることもある。
いずれにせよ、ヒゲ女とかオス化とか揶揄する対象ではない」とのこと。

 それなのに「ご無沙汰だったらヒゲが生える」なんてドラマを流すマスコミ。会社で「○○ちゃんもヒゲが生えるんじゃないのw」なんてセクハラにあう女性もいるかもしれません。