プチ更年期や早発閉経が増えている!?
さて、20代~30代の女性の中にも自律神経の乱れから、のぼせ、動悸、イライラなどが起こる「プチ更年期」になる人がいるわ。 更年期に起こるような症状がでるけど、メカニズムは「更年期」と全く違います。
「プチ更年期」は、ストレスなどが原因で、自律神経が乱れ、視床下部-下垂体-卵巣へのホルモン分泌の指令がスムーズにいかなくなる状態。
指令塔である視床下部へダメージを与えるストレスを取り除いてあげると、ホルモンの分泌が改善に向かいます。
一方、「更年期」は、視床下部がどんなに指令を出しても、もう卵巣がそれに応えられない状態。
このような状態が40歳未満で起こって閉経してしまうのが「早発閉経」です。
最後に「早発閉経」について少し触れますね。
私の実感ですが、早発閉経は増えているように思います。
というのも、私が医者になった頃は早発閉経の患者さんをみることはほとんどありませんでしたから。
でも、その原因ははっきりとわかっておらず、治療が非常に難しいのが現状です。
ただ、早発閉経の診断は、ホルモンの検査をすればすぐわかりますし、ホルモン療法で症状を抑えることもできます。 1年に数回しか月経がこないなど、月経不順を感じたら、放っておかずにすぐに診察を受けるようにしてください。
たとえ出産を望まなくても、ホルモンが減るということは、老化が早まること。
将来、動脈硬化、心筋梗塞、骨粗しょう症など、あらゆるトラブルを招く可能性があります。
「生理がなくてラク」なんて考えずに、自分の体と向き合うこと。
いつまでもあると思っちゃダメなのが「女性ホルモン」なのよ。
次回は、「女性ホルモン減少で、オス化の女性急増中!?」をお届けします。
監修/松村圭子先生
Text/平川恵
初出:2013.07.18
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