大きな性的ショックを受けた1998年ワールドカップ
Lさん: だから性的な芽生えも大人しいんです。
男の子と恋愛して結ばれる普通の少女マンガとか、その程度。
『ふしぎ遊戯』を「中学生がまさかこんなことを!」って思いながら読んでました。
――『ふしぎ遊戯』ってバトル物じゃなかったっけ。あれってラブシーンあるの?
Lさん: ちょっとだけあったんですよ。
あと、『セーラームーン』もちょっとドキドキしましたね。
――『セーラームーン』は意外と性の目覚めに役立ってるなあ。
Lさん: あ、そうだ。あと一番覚えてるのは、1998年のワールドカップ。
――え、W杯? なんで?
Lさん: 私、サッカーファンだったから日本が初めてW杯に行けたのが嬉しくて、初めて自分でスポーツ新聞を買ったんです。
そしたら家では見たことのないエロい記事がいっぱい載ってて……。
――ああ、スポーツ新聞ってそうなんだよね。
駅やコンビニで売ってるのにはオヤジ向けのエッチなページがあるけど、家庭に配達バージョンのは子供が観ないように抜いてある。
Lさん: 私、それを知らなくて。
「これはすごいものを買ってしまったんじゃないか。ああ、イケナイものを見てしまった……」ってショックを受けましたね。
イラストとか官能小説のセリフとか、なんかもうすごい生々しくて。「こんなもの持ってるの親に知られたらどうしよう」って焦りまくり。
――スポーツ新聞でパニックになっちゃうほどエロの無い家庭だったんだ。それも珍しい。
Lさん: 「家でお父さんのエロ本を見つけて……」みたいなのが我が家にはまったくなかったんですよ。
小学校高学年までお父さんとお風呂に入ってたくらい性的な感覚が薄い家庭で。
――「蝶よ花よ」って感じ。なんだかほのぼのしちゃうなあ。
Lさん: でも、スポーツ新聞の衝撃はすごかったです。
それまで、どの男の子が好きとかいう気持ちはあっても性に対する興味は感じたことがなかったんですよ。
「これは……!」って、ただならぬ物を感じたのを覚えてますね。
――「女の子としての目覚め」は早かったけど「女としての目覚め」は遅かったんだ。
字面は同じようだけど、この2つって確かに全然違うものですよね。
次回は、Lさんの初体験についてお届けします。
Text/遠藤遊佐
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