結婚前の3ヶ月だけ間男に。最後のデートは映画館で音の出ないキスをした/中川淳一郎

以前、「結婚直前の3ヶ月だけ付き合い150回セックスをした佐藤さん」の話を書いたことがある。当時、彼女は年上のそれなりに出世した彼氏と結婚することにより、安定した一生を送ることを合理的に判断したのだろうが、最後の最後、遊びたいと考えたのだろう。「ニノミヤさん、最後の3ヶ月付き合おうよ。その後はないよ。期間限定ね」と言い、そして結婚した日を境に有言実行、一切会わなくなった。

彼女は突然僕の家に深夜やってきてすぐに裸になって朝まで3回ヤるといったことも多かったが、いよいよ最後の土曜日、佐藤さんは「私たち、セックスばかりしてきたからたまにはデートっぽいこともしようか」と電話で言ってきて、翌日、映画を見に行くこととなった。

最後の土曜日に佐藤さんとデート

「席は私が予約しておくから」と予約してくれていたのはカップル席で、映画タイトルは『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』だった。僕は映画を楽しんでいたのだが、彼女はどこかつまらなそうにしていた。ただ、ビールを飲み進めていくと、次第に陽気になってきてカップル席の地の利を生かし、音の出ないキスをしてきたり僕のアソコを触ったりしてきた。

その後は上野の街を歩き、不忍池の周辺の売店で再びビールを飲んだ。その後我々の地元へ戻り、よく行っていた焼き鳥屋へ。

「ニノミヤさん、いよいよ最後の週になったね」
「そうですね。楽しかったですか?」
「うん、最後に羽を伸ばせてよかった~」

店員は僕らがまともなカップルだと思っているだろうが全然そんなことはない。僕は単なる間男である。彼女の夫となる男性も会ったことがないため、罪の意識はなかった。「いつも仲良さそうでいいですね」と店員は言った。

かくして二人してベロンベロンになったらやることはただ一つ。僕の家へ行き、風呂に入り、後は寝るだけだ。閨に入るといつも通りディープキスをし、互いの体をまさぐり合う。わざと勃起したアソコを彼女の体に密着させるとすぐにしゃぶってきた。そこからは体の相性抜群な僕達は、いつも通り少し早めの挿入を一回目はし、二回目と三回目は45分~1時間かけて射精をした。