若い頃はSMショーのショーモデルなんてことをやっていたこともあって、SMバーだとか、フェティッシュ系のイベントによく顔を出していていたのですが、いつしか興味が失せてしまって、少し疎遠になっていました。エナメルのコルセットもボンテージスーツも捨ててしまったし、いわゆるフェティッシュな服も、もうもっていない。
けれど、昨年、SMの女性用風俗のキャストをしている知人男性に、若手のSM関係者の集いがあるからと誘われて参加して、やっぱりSM業界は面白いなと再び興味を持つようになりました。ぼんやりと距離を取っていた数十年の間に、様変わりしていて、そこにはなんだか希望があるように思えた。だっていま、SM愛好者の中ではくすぐりが来ていてくすぐる人を「ぐり」、くすぐられる側の人を「ぐら」と呼んだりするんですってよ。めちゃくちゃ面白い。
SMマッチングサイトに登録してみた
というわけで、ちょっくら今のSMを学ぼうと、手始めにLunaというSM愛好者専用のマッチングサイトに登録してみることにしました。そもそもSM愛好者専用のマッチングサイトがあること自体が驚きなのだけど、そこに2万人以上の登録者がいるということも非常に驚いた。いまSMは流行ってるといっても過言ではない。
LunaはTwitterと連動で登録するシステムで、年齢や居住地、既婚未婚、SMパートナーの有無といった基本情報に加えて、ドミ(支配)、サブ(従属)、サド(加虐)、マゾ(被虐)といった性癖のマトリックス図のあてはまるところに印をつけ、さらには苦痛、羞恥や依存など、どれをどれくらい求めるか、もしくは求めないかを5段階のうちから選択。これがなかなか、自分に向き合わねばならぬしんどい作業で、SEXと快楽の項目の「絶対に必要」のところにチェックを入れながら、わたしは何をしているんだと、少し遠い目になってしまった。
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