かつて「女性向けソープランド」が登場し、話題になったがすぐに潰れてしまった。理由は、女性客の相手をする男の勃起力が持たなかったからである。そして、決められた時間に何回もの射精を求められる。客がイキ、男も出す、という行為をたとえば2時間で3回するというのは、店員の男からすれば相当ハードだったのだ。しかも、そこからたとえば1時間休憩するにしても、再び次の女性客を迎え入れ、3回射精するのは超人の範疇だった。
この店が約15年前、ネットで話題になったが、そこに書かれていた意見の大半は「これは男が持たないぞ」というもので、すぐに撤退したことから男どもの危惧は見事に当たったといえよう。もしも自分がホストだったとしたら、1人目の客を迎え入れ、その客は満足させられたとしても、2人目は自信がない。3人目となればもう無理だ。勃起できるか、射精できるか、が心配で仕方がなく、もはや仕事どころではない。「アンタ、勃たないの! 私に魅力がないっての!」などと客から怒られてしまうことだろう。
だから、セックスという本来なら楽しい行為であっても、仕事としてしまうと苦行になる。しかし、男は常に以下3点について不安を感じながらセックスに臨むのである。
【1】果たして勃起できるか(若くても酒を飲んだ後だと勃たないということはある)
【2】早漏の場合、果たして女性を満足させられるか(遅漏の場合は、まぁ、自分が快感を諦めればいいので気にならない)
【3】一度射精した後、再度勃起できるか
とにかく僕のこれまでの多数のセックス体験の際、毎度ホテルへ向かうとき、彼女の家へ行くとき、自分の家に迎え入れるときはこのことばかりが心配で仕方なかった。僕の場合、一番恐れていたのは【2】の「早漏」である。2回目以降は40分ぐらい挿入し続けられるのだが、1回目は興奮しすぎて下手すりゃ3分でイッてしまう。今回はそれを回避する方法について書いてみる。なお、再度の勃起については自信がある。一定時間を空ければ再び勃起し、一晩で4回はできる。
大学時代の友人・Tの早漏対策
僕の話に移る前に、大学時代の友人・Tの早漏対策を紹介する。彼はノーパンを貫いていた。常にジーンズを履いていたのだが、ノーパンの理由についてはこう答えていた。
「オレは早漏気味だから、常に亀頭を刺激させ、一番大事なときの刺激に耐えられる亀頭の強さを作る必要がある。ジーンズの場合、ファスナーのステンレスだか鉄部分で亀頭を常に強く刺激し、それに耐えられる亀頭を作ることができる。オレは早漏にならないためにこうして陰ながら努力しているのだ」
女性の皆さんは男のこうした陰の努力をバカバカしいと思うだろうが、本人は本気である。僕にしても、セックスをする当日は早漏にならないよう、その日会う女性のことを考えながら朝の早い時間にオナニーをし、一度射精への耐性を付けることを考える。
しかし、「出してしまうと本番で勃起できるだろうか…」や「精液の量が少なくなると快感度合が減ってしまうのでは…」とこれまた悩めるジャンバルジャンか若きウェルテルのごとき状況になってしまうのである。
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