ジェイコブはなぜムチムチ男性を連れてきたのか
「この彼、この店でめちゃくちゃ人気なんですよ」
紹介された秋山似は、頷くだけでなぜかまったくしゃべらない。しかし、パンツ越しでも分かるご立派なフランクフルトが、饒舌に彼の長所を物語っている……が、なぜジェイコブはまるでマネージャーのような振る舞いで、わたしに秋山を売り込むのか。
「で、どういうのが好きです? ひとりとひとりでしたい? それともふたりとひとり?」
どうやら、単身では女性にあまり相手にしてもらえないことを自覚していているらしいジェイコブ。人気の秋山をダシにして、3Pを成立させたいと考えている様子。3Pか。長らくしてねぇなぁ……なんて思いながらカレーを食べ尽くしてお腹いっぱいになった途端に、眠気が襲ってきました。
なんせ、今朝はサマーキャンプに出掛ける息子の弁当作りで6時起きだったのです。寝不足で酒をたらふく飲んだ挙句、〆にカレーなんて食べたら眠くなるに決まっている……というわけで、3Pするテンションには到底なれずにハプバーから退散することに。食い逃げて、すみません!
Text/大泉りか
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