なにが“正しい”のかではなく、なにが“心地よい”かに注目する
あなたは不満や要望を都度言う人のようですが、それがどういった内容を、どの程度の頻度で伝えているかはわからないのですが、一度思い返してみてほしいのです。
そのときの自分はしつこくなかったか、嫌な言い方になっていなかったか、適した言葉をつかえていたか。そしてそれは、夫婦関係の根底を揺るがすほどのものなのか、それともただ単に自分が気にいらないだけなのか、この2つはしっかりと区別したほうがいいと思います。
もしも「同じことを何度も何度も言いすぎていたな」「すごくきつい物言いをしてしまった気がする…」「この不満はお互い様で成り立つ部分だったな」と気づいたことがあれば、もしかしたら旦那さんが不満や感情を溜め込む要因のひとつになっているのかもしれません。
そうやって自分の言動を省みることが、あなた側から旦那さんへの歩み寄りになると思いますよ。
あなたの「いつかは不満が爆発するのであれば、不満を感じた時に感情的にならずに伝え合って直せるところは直していくことが夫婦関係を保てるやり方だと思っていた」という考え方は、たしかに正論だと思います。
でもね、問題を早めに解決しなくちゃ! って躍起になりすぎるのは、ちょっとよくないんです。
正論ってたしかに文字通り“正しい”のですが、夫婦に限らず、人間関係において、正論ばかりではときに相手を追い詰めることにもなりかねません。
いくらそれがどんなに一般的に正しかろうが、お互い、もしくはどちらかが苦しい思いを抱えてしまうのなら、きっと“正しい”とは言えないと思うのです。
なにが“正しい”のかではなく、お互いにとってなにが“心地よい”かに注目をして、お互いに歩み寄ってはいかがでしょうか。
旦那さんとは、「わたしたちはお互い相手への思いやり方が違うみたいだね、でも思いやりはお互いあるんだから、それを擦り合わせましょう」って話し方をしていきましょう。
これまでちゃんとお互いを思っての行動だったのに、すれ違っていたんてかなしいじゃないですか。
大丈夫! だってあなたたちはお互いのことが大好きなんですから。
ちょっとだけ齟齬が生じていた部分を埋め合わせるために、今抱いている感情を見せ合いっこして、これからも家族仲良く過ごしてくださいね。
— —
この連載では引き続き読者の皆さまからの恋愛相談を募集します。
最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。
Text/ものすごい愛
Banner design/saori・tanaka
※現在、多数のご相談をいただいております。
ものすごい愛さんに順次回答いただく予定ですが、隔週掲載となるためお待たせしまうこと、すべてのご相談に回答できない可能性もございます。
誠に恐れ入りますが、何卒ご容赦くださいませ。(AM編集部)
『命に過ぎたる愛なし』が書籍化!
ものすごい愛さんの人気連載が書籍『命に過ぎたる愛なし ~女の子のための恋愛相談』として内外出版社より発売中!
恋愛の地点ごとに分けられた6つの構成で、大幅加筆のうえ、10項目の書きおろしをプラス。
寄せられた相談ひとつひとつに「大切な友達」だと思って回答したという、ものすごい愛さん。手元において読み返したくなる1冊になっております。好評発売中