みなさまこんにちは、みみこです。
前回は、「ちょうどいいブスのススメ」問題に引き続き、「ちょうどいいブスの呪い」に囚われ、自らも呪いを再生産している系女子である友人についてお話いたしました。
女性蔑視が根っこにある様々なクソ案件は今日もいたるところで新たに発生していますが、週刊SPA!(扶桑社)が掲載した「ヤレる女子大学生RANKING」へ批判が集中、編集部が謝罪(何が悪かったのは分かってもないようなテンプレお詫び文ではありましたが)するという出来事があったりと、「声をあげることで事態が好転する」場面が少しずつですが増えてきているように感じます。
みんな~! これからもムカついたら「ムカつく」って言っていこうな~~! 直に「ムカつく」って言いにくいくらいの近しい人が相手だったら、アルテイシアさんが提唱してる「真顔返し」(笑いながらやめてくださいよ~とか言わずに、真顔で「は?」って言うやつ)がオススメやで~~! 不快感、露わにしていこ~~!(せやろがいおじさんみたいになってきた)
お泊まりで発覚した問題
さて、今回は私とラマ夫のお話をしたいと思います。
いまでこそ円満な家庭を築いている私と夫ですが、生活を共にし始めた頃は生活習慣の違いからお互いに戸惑うことがたくさんありました。全く違う環境でそれぞれ30年近く生きてきたので、違っていて当たり前なのですが、それらをどう克服してきたかをお話します。
私とラマ夫は婚活アプリ経由で知り合い、お互いに結婚願望が強いことがはじめから分かっていました。さらに当時それぞれが一人暮らしをしていた場所が近かったこともあり、付き合ってすぐ半同棲状態になりました。
ちなみに、私は結婚前の同棲推奨派です。生活を共にすることで見える面もあるし、これから書くように生活面でのギャップを早期発見できるのがメリットだと思います。
私がはじめてラマ夫の部屋に泊まった夜、私はほとんど眠れませんでした。お泊りに緊張したとかそういう話では全くなく、単純に、ただひたすら、ラマ夫のいびきがすごかったのです。
いびきが多少静まるときに少しだけうとうとし、その後再び大きないびきで叩き起こされるのを一晩中繰り返し、眠さで朦朧としながらも「これは早急になんとかせなアカン!」と強く思いました。
しかし、今日だけたまたまいびきがひどかったという可能性もあります。なのでしばらくは様子見……と思ったのですが、5回ほどラマ夫の部屋に泊まったのち、毎回きっちりいびきの犠牲となった私はラマ夫のいびき改善に取り組む決意をしたのでした。
まずは本人がいびきについてどれくらい自覚があるのかを確認する必要があると思い、ラマ夫に質問してみました。自覚もないのにいきなり「あなたのいびきがうるさすぎて眠れなかったんだけど!」とキレられたらいい気分はしないだろうと思ったので。
「昨日の夜いびきかいてたけど、最近疲れてる?」と聞いてみました。ラマ夫の返答は「いびきをかいているつもりなんて全くなかった。ずっと疲れてはいるけど」というものでした。せやんな、自分めっちゃ寝てたもんな。自分の毒にあたるフグはおらんもんな。
本人の自覚がないとなると、ましてや自分は眠っていて意識がない間のこととなると、話して聞かせるだけではイメージしにくいだろうと思い、私はラマ夫のいびきを録音して本人に聞かせてみることにしました。
ボイスメモを起動したiPhoneを握り締めて、ラマ夫のいびきの波を捕らえようと奮闘しました。上手く録音できなくて、途中で何度か「私はいったい何を……ていうか眠い……」という気持ちになりましたが、自分の安眠のため、ひいては二人の未来のためと気持ちを奮い立たせてなんとか録音しました(担当さんに「いびき専用録音アプリ」なるものがあると教えていただきました。起動して枕元に置いておくと、いびきの大きさや回数、時間帯等を記録してくれるそうです。便利~!)。
録音した自分のいびきを聞かされたラマ夫の感想は「これはひどい」。分かってくれたか。
自分のいびきのひどさに恥ずかしがっている夫に、私はあらかじめ調べてあったいびきのメカニズムを説明し、改善策を提案しました。例えば一番手軽なものでいうと「横向きに寝る」とか、ドラッグストアで買える「口呼吸防止テープ」を貼ってみるとか。
ラマ夫は快くその提案を受け入れてくれました。しかし、いくら横向きに寝ても鼻呼吸を意識しても、寝る前のお酒を控えてもラマ夫のいびきは治りませんでした。
もしかしてこれは彼の体質なのか?私が慣れるしか対処法はないのか……? とうっすら絶望していたある夜のことです。
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