恋してないけど愛してる

彼から「心療内科に通院してる」とカミングアウトされたらどう答えたらいい?

打ち解けあっていく男女の画像

 みなさまこんにちは、みみこです。
前回は、夫となる彼との出会いと交際スタートについてまでお話しました。今回からは「カミングアウト編」とでも申しましょうか、私の抱える問題の数々を彼に打ち明けたときの話が出来ればと思います。

 私の抱える主な問題といえば、まず毒親育ちであるということ、それからADHDで、いわゆる普通の会社勤めにものすごく向いていないこと、婦人科系疾患の治療中で、いずれ不妊治療が必要になるかもしれないこと。あとは自分のセクシャリティについてでした。 自分がレズビアンであることは、わざわざ言わなくてもいいような気もしましたが、いままで生きてきたなかで自分を構成する大切な要素のひとつに違いはないので、ひとまず話しておきたいという気持ちが大きかったです。

「心にさとみ」を解除

 さてどれから話そう、いつ話そうと悩んでいた私ですが、交際が始まってしばらくの頃、ある打ち明け話をはじめたのは意外にも彼のほうでした。
ある休前日、彼の部屋に泊まりに行っていた私に彼が「明日は病院に行かないといけないので、診察してる間どこかで時間を潰していて欲しい」と言い出しました。
どこか具合が悪いんですか?と尋ねると、実はしばらく前から心療内科に通っているとのことでした。言われた瞬間に私が何を思ったかというと、それは「やっぱりな」というものでした。

 それは初めてのデートで、私がまだ「心にさとみ」を装備して彼と喫茶店で話していたときのことです。詳細に覚えてはいないのですが、たぶん私が彼の仕事か何かを過剰に褒めたときでした。
彼が「そんな風に言ってもらえるほど僕はたいした人間ではありません。うつっぽくて心療内科にかかったこともあります」と言いました。
自嘲的な、そしてどこか釘をさすような言い方でした。

 職種や経歴だけに着目すると、彼は婚活市場においてかなりハイスペックな人材でしたので(ただしTシャツはダサい)、おそらくそこにしか目が行かない女性と婚活の場面で対峙したことがあったのだろうなと思いました。そして「心にさとみ」状態の私は、まさしく彼の目にそういう「ハイスペ狙いの婚活女子」として映っていたのでしょう。

 僕のスペックに関する部分を持ち上げて、気分良くさせようとしているんでしょうけど僕はこういうリスクも抱えた人間ですよと表明するように、彼は「心療内科にかかったことがある」と言いました。そして私の反応を伺っているようにも見えました。

 彼は私が怯んで言葉を詰まらせるか、話題を変えることを予想していたと思います。
しかしこちとらADHD由来でメンをヘラらせては寛解を繰り返して十数年、心療内科になんて折に触れ通ってきているのです。むしろヘラらせっぱなしより、きちんと自分の状態を把握して心療内科に行っていただけ好感度が上がるというもの。
さらに、私が結婚相手に求めるものは職種や収入などのスペックではなく(ただし、頭の良い人が好きなので高学歴にはグッときがち)「人生を共に闘えること」そして、婚活のなかで見出した「私を女扱いせず、人間として扱ってくれること」

 しかし、彼のその言葉と態度に「心にさとみ」モードの私に対する分厚い壁と、かすかな軽蔑のようなものを感じた私は即座にさとみの着ぐるみを脱いで、平然と「いやこれだけストレスフルな世の中ですから全然珍しいことじゃないですよね。ちゃんと病院行ったのめっちゃ偉いと思います」と言いました。
彼は「そうですか」と言っただけでした。私もそれ以上はその話題を掘り下げず、その後は「心にさとみ」を解除した勢いで好き放題しゃべりまくった記憶があります。