では夫は休みの日や時間が空いた時何をしているのか、というと、よく「掃除」をしている。

休みの日、朝起きて突然トイレ掃除を始める夫の姿は私にとって早朝バズーカぐらいの衝撃なのだか、この前は布団のクリーニングに出かけていた。

私がやらないせいで、休みの日まで掃除なる苦行をさせて申し訳ないと思い、私もより一層命をかけてツイッターをやっていたのだが、最近夫は「掃除」がそんなに苦ではない、むしろ好き、というさらに衝撃の事実が判明した。

今年、我が家は「生活環境役員」という、簡単に言えば、特攻チームゴミ野郎という、数ある役員の中で最も虎舞龍の匂いがする役員になってしまった。

役員には必ずならなければいけないのだが、何故よりによって一番面倒な奴になってしまったかと言うと、他の家が全員回避スキルEXを使ってゴミ役員を避けようとする中、我が家は夫がそれを「第二希望」として提出してしまったのだ。
それはなるに決まっている、むしろ我が家はこの年の救世主的存在だったと思う。

掃除以外では夫は休みの日、１人ででかけていることが多いのだが、家にいる時はソシャゲをやっているか、DVDや動画を見ている。

ちなみに、夫がやっているソシャゲはスマホを手に入れて以来ずっと同じである。
私が軽卒にソシャゲをはじめて軽卒にやめるのに対し、一貫して同じソシャゲをやっており、スマホも１台目から変わっていない、私はその間３回ぐらい変えた。

ついでに夫は転職もしたことがなく、学校を卒業してから20年以上同じ会社にいる。

もしかしたら私との結婚生活が10年続いているのも、このクソの上にも３年という夫の「継続力」があったからこそかもしれない。

結婚相手に求める条件はいろいろあるだろうが「飽きっぽくない」ことも重要な気がする。

結婚はゴールではない、そこから基本的に死ぬまで「結婚」が続くのだ、そんな「一生縛りプラン」に耐えられず、すぐに乗換えを検討するタイプは結婚自体に向いていないと思う。

Text／カレー沢薫

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