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変な方向に走らないために褒める

今更、夫婦で褒めあわんでも、と思うかもしれないが、やはり、夫婦や家族は認めあってなんぼだと思う。

よく「努力が褒められるのは義務教育まで」という言葉があるが、そういう世間が認めない部分を唯一評価してあげるのが家族というものなのではないか。

その家族が、努力どころか結果を出してもそれを認めてくれない、というのは辛いことである。
そもそも、夫婦間の会話が少なくなる要因は、会話の中に、褒めや承認がなく、否定ばかりされるので「こいつと話しても、全く良い気持ちならない」という結論に達した結果とも言える。
そして家族が認めてくれないと、別の認めてくれる人を探そうとしてしまう。

ツイッターで深イイ話風のつぶやきをして、プチバズを狙うのがいきがいになる、とかならまだ良いが、それが不倫だったりカルト宗教だったりする場合もあるのだ。

家族が変な方向に走らないためには、やはり日ごろからお互い、認め合い、褒め合いが大事なのではないだろうか。

しかし、むやみに褒めれば良いというわけではない。
見え透いた褒めがダメなのはもちろんだが、人によって「褒められ耐性」が違うのだ。

上記のような、褒めてくれない家庭で育つと、褒められ耐性が全くないため、褒められると逆に聖水を浴びた雑魚キャラのように苦しみだす。

そういうタイプは褒めてくれる人といると「居心地が悪い」と感じるため、己を雑に扱ってくれる人間を選んでしまったりするのだ。
自分の、子息、子女が将来どこのお馬さんの骨かわからない奴に、雑に食い散らかされないためにも、幼いときから、ちゃんと褒めてあげることは大事である。

つまり、耐性にあった褒め方をしないと「うるせー!褒めるんじゃねー!」とキレて窓から逃げ出してしまう。

そういう、耐性の低いタイプを上手く褒めるにはどうしたら良いか、というと、まず本人ではなく、本人が好きな物から褒めたほうが良い。
好きな芸能人がいるなら、まず芸能人を褒めるなどしよう、よほどゴリゴリの同担拒否でなければ、自分の推しを褒められたら悪い気はしないものである。

他にも、持っているものを褒めるのも効果的だ。いきなり服装を褒めるというのは、刺激が強すぎるので「持っているホッチキスの利便性を褒める」などから始めよう。

そんなに遠くからやらなければダメか、と思うかもしれないが、育たなかった自尊心を大人になって育てるには、そのぐらい根気がいることなのである。

ラップで感謝を伝えて一発逆転も良いが、やはり日々の積み重ねだ。私も明日になったら最近夫が買って来たアルミラックを褒めるところからはじめよう。

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