実際そういうやつを見てから怒ろう

年が近いと、どちらが先に死ぬか予想がつかないが、世の中には「年の差婚」の夫婦もいる。

最近あった年の差婚と言えば、TOKIOの城嶋リーダーだろうか。
相手が20代と聞いて「城嶋リーダーが20代の女と結婚できるなら俺もワンチャン!という勘違いおっさんが増えそう」というつぶやきがツイッターなどで散見されたが、ジャニーズグループ―のリーダーを見て「俺も!」と思える男はそうそういない気もする。

このように隙あらば「○○とか言うブスいそう」や「××と勘違いするおっさんが現れそう」など、仮想敵を作って戦いがちな俺たちだ。
せめて怒るのは、実際そういう奴を見てから怒るようにした方がいい。
どうせ妄想と戦うなら刃牙さんのように、巨大カマキリの幻と戦った方が有意義だ。

他人様の結婚など、双方が成人していれば、周りがとやかく言うことではないはずなのに、特に年の差婚というのはとやかく言われがちである。

まず、必ず言われるのは「金目当て」である。
これは、男が高齢で、女が若い場合良く言われる。
男が若い場合も「ヒモ」と言われることがあるが、どっちかというと「良い年こいて若い男に入れあげる成金BBA」と、どちらの年の差結婚に対しても女に対し風当りが強い傾向にある気がする。

しかし「金目当て」でお馴染みだった、加藤茶夫妻も、何だかんだで離婚したり、加藤茶が謎の死を遂げることなく続いている。
例え愛以外の思惑がそこにあったとしても、お互いがそれをわかっているなら、やはり周りがガタガタいうことではない、ということだろう。

そもそも「100%愛だけで結婚した」という夫婦の方が少ないのではないか。
「この中で、相手の顔、年齢、仕事、年収を一切考慮せず結婚をした者だけ加藤茶の嫁に石を投げろ」という話である。

それに「愛のみ」の結婚があるなら「金全振り」の結婚があっても良いはずである。
パラメーターが偏っているのはどちらも同じなのに、前者が肯定され、後者は否定されるのはおかしい。

ただ「金目当てで年の差婚」というのも、これからは考え物だ。
何故なら、日本人の寿命は延びているため、すぐ死ぬと思って、70歳の金持ちジジイと結婚しても30年ぐらい余裕で生きてしまったりする。

それにジジイは騙せても、ジジイの親戚が何を言うかわからない。
特に金持ちというのは「謎の親戚」が多いものだ。
一致団結して「この泥棒おキャット様に遺産を与えない最強弁護士デッキ」を組みかねない

つまり、金目当ての年の差婚をしようと思ったら90歳以上か、末期の病気に犯されている天涯孤独のジジイを狙わなければいけない。

クレバーな女はまずそんな方法取らないし、本当にクレバーなら、他人の金を当てにせず、自分で金を生み出す方法を考えるはずだ。

もちろん、年の差婚には、相手の方が大分早く先立つ可能性が高い、という現実はある。
だが「残されて困る」というのは、やはり相手に依存している場合だ。

逆に言えば、自立し、相手が死んでも生きていける力があるなら「50歳上で金もないが、チャーミングなジジイ」と結婚したって良いのである

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