生きやすくなる方法

菊池

夫婦でそういう話もするんですね。アルテイシアさんはどうですか? 旦那さんがもし亡くなったりしたら。

アル

昔は面倒臭いし寂しいから、一緒に死んじゃうかと思ってたんですよ。でもJJになって人生がどんどん楽しくなってきて「生きてみよかな」に変わりました。ババアのデンデラで暮らしたら楽しそうだし。

菊池

みんな「おばあさんハウス作ろう」とか言ってますよね。やっぱり女の方が寿命も長いから。

アル

「アルテイシアの大人の女子校」というオンラインサロンで芋掘りとか行ってるけど、めっちゃ楽しいんですよ。

菊池

なるほど~。私は人にオープンになれないので、芋掘りとかした後、どっと疲れるんですよ(笑)

アル

足腰は疲れたけど(笑)

菊池

コミュ力のある人は、人といて全然疲れないんですか?

アル

私は人によりますね。オンラインサロンのメンバーはすごい気が合うんですよ。毒親トークも普通にばんばんできるし。

菊池

そういう場所を提供してくれるのは、本当にいいですよね。

アル

「安心して毒親トークできる場を作りたい」と思ったのが、サロンを始めたキッカケです。「みんなの話を聞いて、無理に親と会わなくていいと思えた」とか言ってくれるのが嬉しい。

菊池

本当にそれでいいんですよね。

アル

みんなもっと自分のしたいようにして、自分本位になってほしい。

菊池

私もずっとそれができないと思ってたけど、できるので。やっちまえば、できたので。

アル

親の問題を解決しないと前に進めないと思ってる子もいるけど、いろいろしてるうちに解決するじゃないですか。

菊池

そうなんですよ。で、100%解決しなくてもいいですよね。忘れられない記憶や心の傷は残ってるけど、それでも前に進めるということは、言っていきたいです。

アル

私もたまたま飲んだくれてたら夫に出会って、たまたまそれをブログに書いたら作家デビューして。そういう偶然の出会いで人生が変わったりしますよね。

菊池

そう、親と向き合うとかじゃなく、他のいろんな出会いによって変わっていくんですよね。友達とか仕事とか趣味とか。

アル

女友達が母親の支配に苦しんでいて、結婚して子どもができても、生きづらさを抱えてたんですよ。ある時、子どもが格闘技を習いたいと言い出して、自分もついでに習ってみたらドハマりして。
その話をうちの夫にしたら「1年もしたら『親なんか殺せる』と思って平気になるぞ」と言ってて。

一同:(笑)

アル

それで1年たったら、彼女が「親なんか殺せると思って平気になった」と言ってました。

菊池

へえー! 予言的中(笑)

アル

彼女は40過ぎて格闘技を始めて、人生で初めて自分のしたいことをしてるそうです。

菊池

そうなんだ!

アル

進路も習い事も服装も全て母親に決められて、自分が何を好きで何を嫌いかもわからなかったって。それが格闘技を初めて「自分はこれが好きだ!」と生まれて初めてわかったって。

菊池

しかも好きだから格闘技を選んだんじゃなく、たまたま始めたら好きだとわかったってことですよね。まさに偶然の出会い。

アル

彼女は今すごく楽しそうですよ。会うたびに首が太くなっていくけど。

一同:(笑)

アル

彼女は「本当に好きなものが見つかって、それが自分を守る盾になってる」と言ってました。だからいろいろ試してみて、好きなものを見つけるといいですよね。

菊池

うんうん。好きかどうかは、実際やってみないとわからないし。