「女捨ててる」って言葉は無視!だけど「自分」は捨てちゃいけない/ティナ助

老後の生活を心配するフリーランス女性の画像

結婚しても、女、磨いてる?

結婚したり子供ができた途端、メイクやダイエットへの情熱やおしゃれ偏差値がグイッと下がる女性のことを、よく「女捨ててる」なんて言いますが。その言葉を聞くたびに、「外野がうるせぇんだよ」とイラッとしていました。

たぶん、そういう意地悪を言ってくる人って、女性を外観で値踏みするのがクセになってしまっていて、女性がリラックスしている姿すら許せず、「男を捕まえたからって怠惰になるな!」と女性を責めたいのでしょう。心が狭すぎて生きていくのがしんどいでしょうねー。それか、よっぽどご自身も泥水をすするような努力を日々されていて、竹内涼真みたいなイケメンなんでしょうね! 顔なんか菅田将暉より小ちゃいんでしょうね! 窪塚洋介よりも痩せてるんでしょうね! 横山裕よりも童顔なんでしょうね! 山田孝之よりも柳楽優弥よりも色っぽいんだろうな! …ゼィゼィ。んなわけねーだろうが。鏡見て、黙ってろや。

いっけね! つい「女捨て巡視団」へのディスりが長くなっちゃった。フリースタイルダンジョンなら賞金没収ね。

でもさ、なんでこんなに腹が立つかって、「女捨ててる」って言葉は浸透してるのに、「男捨ててる」って言われることはまずないからなんだよ。フェアじゃねーだろ。ううん、私だって「男捨ててる」って男が言われんの見るの、嫌だよ。お互い辛い思いしようぜ、って言いたいんじゃなくって、もっとみんなで自由になんないと、せっかく結婚したってずっとしんどいじゃん!ってことですよ。

大体、「捨てる」ってなんだよ。そんな簡単にジェンダーを脱ぎ捨てられるものだったら、どっちにしろこんなに苦労はしないって話なんですよ。

私、数年前まで、月々の美容代なんて500円くらいでした。職業柄、ありがたいことにあちこちのメーカーさんから新製品をいただけるので化粧品代はかからないし、自分で購入するとしてもiHerbか韓国ブランドの数百円コスメ。髪なんて、ロングなのをいいことにカットなんて2年に1度くらいしか行かなかったし、ネイルもずっとサボッていました。赤ん坊を抱えたフリーランスの私には、時間とお金をかける項目に優先順位をつけていくとしたら、美容なんて当たり前に圏外だったのです。