人はとにかく他人がしくじった話が好きである。その人が芸能人だったりインフルエンサーだったり、何をしているのかよくわからない肩書きの文化人だったり、なんとなく自分より上手いことやってる感じがする人物だとなおさら、その失敗はエンタメとして美味しく消費できてしまう。
おのずと「誰と誰が結婚した」という話題よりも、「離婚した・離婚しそうだ」という話の方が数字が伸びる。
最近では、ついに離婚を求める裁判を起こした川崎麻世・カイヤ夫妻の話題でTVやネットが沸いている。
でも、ぶっちゃけ川崎麻世って歌手なのか俳優なのか私にはよくわかんない。
70年代にブレイクしたアイドルにしては曲のタイトルもメロディも思い出せないし、多数の映画やドラマに出ているというのに代表作が思い浮かばない。彼のファンだっていう人にも会ったことない(いたらごめんね)
「恐妻家」という立ち位置で、なんか知らないけど芸能界にずっといる人、って印象くらいしかない。一方カイヤも、元モデルやタレントという肩書きがあるものの、それよりも「川崎麻世の鬼嫁」という職業の人、と考えた方がしっくりくる。
でも、ビジネスってそういうものだし、それで成功しているのはすごいし、なにより、この二人はどこかチャーミングで憎めない、と私はずっと思っていた。