気づいたら、結婚13年目。そして気づいたら1年3ヶ月以上も続いているこのダラ嫁連載。私の家事スキルは一向に上がっていないのですが、正直、そろそろダラ嫁的なネタも枯渇してきました。
ていうか、とっくにタマ切れしとるわ。だって私たち夫婦にはこれといって悩みも問題もないんだもん。
そんなこと言ったら惚気って思われて嫌われそうだけど(あっ、なんか自分が別に嫌われてないみたいな前提で書いてる! 恥ずかしい!)、みなさまのヒマ潰しになるような面白ネタなんか、そうそう持ってないんですよ素人の夫婦は。
なので、すでにお気づきかと思いますが、ネタの自家発電が苦しくなってきたため、最近は夫婦の問題についてのホットなトピックの源泉を、もっぱらLINEニュースに求めるようになってしまいました。(片手間感〜!)
だってだって。仲良し夫婦アピ、世界で一番つまんないもんね。夫がクズです勘弁してください、みたいな話が私たちの大好物だもんね。それか一周回って、いしだ壱成んちみたいに度が過ぎる公開イチャ、愛のゴリ推しをわざわざ見に行って、食中毒を起こしてヒィ〜〜〜〜とか転がり回って笑っていたいもんね。そんなギザギザハートのダラ嫁がインターネットの海でキャッチした最旬トピックがこちら。
ゆうこりんが元夫にしていた“要求”を明かし反省
はいはいはいはいはい。わかります。ヘッドライン読んだだけで言いたいことはわかりますよ。もうね、ゆうこりん、って言い方だけで気持ち伝わってきちゃう。小倉優子って書いた方が文字数セーブできるのにあえてのゆうこりん。もう彼女に上メセでお説教カマす気満々ね、はいはい。
別のネットニュースではもっとひどい扱い。
小倉優子が元夫に強要していたルールに衝撃 「不倫する気持ちがわかる」
なんなの。誰なの。なんで他人様の不倫した元夫の気持ちがわかるの。
すでにタイトルでゲップが出ちゃったけどネタを仕入れるため虎穴に入らずんばと読み進んでみると、案の定、前日に放送されたTV番組の中で繰り広げられたひな壇トークからの抜粋記事でした。
そんな片手間に書かれた記事から片手間にネタ探ししてオチンギンもらってる私、大丈夫?と自己嫌悪に陥りかけるも、あ〜そうだっけゆうこりんって旦那の不倫が原因で離婚したんだっけ?とゲスな興味の方がだんぜん勝って、もうスクロールの手が止まりません。
読んでいくとこの「不倫する気持ちがわかる」というセリフは番組内で共演者から発せられたものでも、記事のライターが主観として書いているものですらなく、いち視聴者が青い鳥(twitter)に囁いた独り言を、拾ってきただけだったことがわかる。
おい! そんなもん見出しにすな!!!
この書き手が責任を取る気がビタイチない記事によると、ゆうこりんは別れた夫の不倫を「事故だった」と清算し、離婚はしたものの「結婚生活を“悪い”と思ったことはない」というスタンスを披露したようだ。
あくまでTV画面を通じてお茶の間に発信されているイメージだから真実は当人にしかわからないけれど。
なるほどなるほど。元夫のヤラカシに恨みつらみを吐くでもなく、「事故」というフレーズを使うことで不倫を笑い話にはしないものの悲惨さを引き算し、人を下げずに自分を上げる。お見事。
今ではすっかり「料理上手でしっかり者」というイメージ作りに成功し、こりん星人をアイデンティティとしていた時代さえ「可愛い黒歴史」風に処理して、ママタレントとして収入源を確保した感のあるゆうこりん。
彼女のレシピは、メシマズの私でもトライしたくなるような、シンプルで美味しそうで子供が喜びそうなものばかりなのだ。頭がいい。そして、可愛い。可愛いはこの国では最強の武器である。
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