ガールズバーを嫌がるふたつの仮説
ひとつは「実は彼女は、配偶者のことをまだ男として好きで、どうにかして関係をやり直したいと期待しているのではないか」ということです。ちょっとうろ覚えなだけれども、以前観たお芝居に「わたしのセックスが盗まれてる」というようなセリフがありました。実はまだ、配偶者のことを愛している彼女にとっては、配偶者がセクシー系ガールズバーに行くことは「わたしのセックスが盗まれてる」という気持ちにさせることであり、それが怒りに繋がっているのではないかという説です。
ふたつめは、他人の性欲を気持ち悪いと思う気持ちが彼女の中にあるのではないかということ。性嫌悪とまではいかないけれども、人が目の前でセックスするのを見たくないとか、人がグラビアアイドルのピンナップとか萌え絵とかで興奮していると嫌な気持ちになるとかの、自分を差し置いて勝手に性的な興奮を催している他人に対して「気持ち悪い」という気持ちが、勝手に浮かんでしまうのではないか。だから、セクシー系ガールズバーに行った配偶者が許せない。
「なぜ、配偶者がセクシー系ガールズバーに行くのが嫌なの?」などと問うたところで「当然じゃん!」としか返ってこないであろうことも想像できるので、あえては問いませんでしたがさて、真実やいかに。
Text/大泉りか
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