夫婦のツーショット撮ってますか?息子の七五三で思い出した気持ち

子どもが生まれて、それまでほとんど気にすらしていなかった年中行事というものを、意識するようになりました。お正月に始まり、節分、ひな祭り、端午の節句、夏祭り、お月見……といった季節の行事に加えて、お食い初めや七五三といった子どもの成長を祝うイベントもちょこちょこと入ってくる。

実際のところ、いちいちこなすのは面倒くさい部分もあるけれど、昨年から今年にかけては、コロナ禍でステイホームが推奨されていた上に、大きなイベントが中止されたり海外旅行に行けない状況の中、それらの行事をこなすことは日々のメリハリにもなり、おかげでそれなりに充実した生活を送ることができたと思っています。まぁ、もともと年中行事って、そのためにあるのだとも思うのですが。

息子の七五三で受けた提案

ちょうど先日は、息子の五歳の七五三をしてきました。してきたといっても、息子に羽織袴を着させ、友人のカメラマンに撮ってもらっただけで、祈祷とか親族を招いての会食などはなし。実質、五歳記念のコスプレ撮影会ともいえるのですが、しっかりきっちり型通りにやろうとして煩わしさと費用の工面にストレスを溜めるよりは、自分たちがやりたいと思うことだけ、やればいいとも思うのです。

さて、その撮影時のことです。ロケ地は長野の鹿教湯温泉。旅館やお土産物屋などが連なる雰囲気のいい温泉街や、こんもりと茂った森の中にある神社などを散歩しつつのスナップ撮影だったのですが、カメラマンが息子のピンショットを撮影中、着物スタイリストの女性が、「せっかくだから、夫婦ふたりのツーショット、撮ろうよ。そこ立って」と提案してくれたのです。

せっかくだから……と夫と並び、スマホのカメラに向かって笑顔を作りつつ思ったのは、「そういえば、夫とツーショットを撮るなんて、いつぶりだっけ?」ということです。子どもが生まれる前は旅先などで、インカメラにしたり、そこらの人に頼んだりしてツーショットを度々撮っていたけれども、子どもが生まれて以降、「夫婦ふたりだけの写真を撮る」という意識が、ほぼほぼなかった。