みなさん、地雷はあるだろうか。
答えなくていい、聞いてない、それ以上しゃべるな。
本来の意味は、地面に埋まっていて踏んだら爆発する兵器のことだが、平和ボケ日本では、オタク用語として使われていることが多い。
意味としては「許せないもの」だ。
食い物に好き嫌いがあるように、趣味趣向、性癖にもそれがある。しかし食い物だったらわかりやすいが、オタクのそれはときとして複雑なのである。
『幽遊白書』の仙水がいうところの「俺は、長谷部も燭台切も日本号もにほへしも燭へしも(以下12時間ほどカプ語りが続く)好きなんだよ、嫌いなのはへし燭だけなんだ」という話である。
多くの人間が、知るかボケ、と思っただろう。その通りである。
しかし、いらぬ戦争を起こさぬために、刀剣男士がずっと無言で壁を見つめているという話でなければ「腐現パロ転生オリキャラ死ネタ年齢操作メリバ注意」等、俺の畑にはこういう地雷が埋まってっから、踏みたくない奴は入ってくんな、という注意書きがしてあるものである。
そういう有刺鉄線をくぐっておいて、地雷を踏んで文句を言うのはおかしいが、何の断りもなく、18禁ふたなりリョナ創作を小学校のグラウンドに埋めるような行為も良くない
このように意外とオタクはフルメタルジャケットの機関銃士ぐらい戦争が好きなところがあるので、あまり刺激しない方がよい。
しかし、そういう注意喚起では回避できない地雷を抱えてしまった人の話を聞いたことがある。
『刀剣乱舞』に薬研藤四郎というキャラがいる。
見た目はまだ少年だが、その頼りがいのある性格から「薬研ニキ」という愛称で親しまれているキャラだ。
しかし、話に聞いたその人は、薬研を愛するあまり「薬研ニキ」という呼び方が許せなくなってしまったのだという。
なんとなくわかる。
オタクには、好きなキャラが絡んでいればなんでもいい、もう静脈に直接そのキャラを注入したいというタイプと、愛すれば愛するほど受けつけられる物が減るというタイプがいる。つまりOS-1以外は吐く、という状態だ。
しかし、薬研ニキという呼び方についてまで注意を出す奴はいないだろう。創作で用いられる呼び方ではなく、ファンが日常的に使う言葉である。
ツイッターで「今から薬研ニキと言います」とワンクッションおいてる奴はみたことないし、すでにもう言ってしまっている。
そんなのが地雷になってしまったら、もう刀剣界隈自体に近づけなくなるのではないだろうか。
このように地雷というのは、思いもよらない物が思いもよらないところに埋まっている。だから今日もどこかで火の手が上がっているのだ。
それで今回のテーマだが、前置きと関係があって申し訳ないが「夫が怒ったこと」だ。
先日まさに夫の地雷を踏んだのである。
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