あなたにも起きることかもしれない

ここまで読まれて「なんで不倫をする加害者の気持ちを知る必要があるんだ!?」と思う人はいるでしょう。

この記事を書いた目的の一つは、ニュースを見ていると不倫をしている人が冷酷な鬼のように感じるかもしれないけれど、不倫をしている人にも色んな人がいることをお伝えするためでもあります。不倫をフォローするメリットは私にはないので、単に解説みたいなものです。

もう一つは、自分なんかするはずがないと思っている人でも、ちょっとした気の迷いで不倫をする可能性があるとお伝えしたいからでもあります。

詐欺には、油断している人だけではなく、「自分は決して騙されない!」と固く信じている人も引っかかるんですよね。発想が凝り固まっているから、ちょっと手の込んだ詐欺だとコロッとやられます。
一方で、「自分は詐欺に遭うかもしれない」と自分の弱さを認識している人は、本当に信じていいかを第三者に確認したりして、詐欺には遭いにくかったりします。

有名人に限らず、不倫を見聞きすることが多いということは、私たちが日々の生活で遭遇することもありえない話じゃないですよね。「自分もちょっとした気の迷いで不倫をするかもしれない」「不倫をしたら色々辛そうだから止めておこう」ぐらい想像しておいたほうが、不倫で後悔する事態を避けられます。

今回は『ちょっとした気の迷いで不倫をした後の気持ち』にスポットを当てて紹介してみましたが、それ以外にも不倫のデメリットはたくさんあります。

不倫をしたことで有責配偶者となり、自分からは離婚がしにくくなるとか、場合によっては配偶者から慰謝料を請求されることとか。

この辺はみなさんご存知だと思います。でも、それでも、不倫をする人はいるし、それが自分であることもまったくゼロとは言えません。

何でもかんでも自分に引きつけて考えるのはしんどいけれど、「もしかして私も…」ぐらいな気持ちで不倫のニュースを見ていても、損はしないと思います。

Text/斗比主閲子