「正しい夫婦のあり方」なんてないから、自分たちの「いいな!」を追求しよう

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こんにちは、斗比主閲子です。

8月は夏休みということで、実家・義実家に帰省された方は多かったのではないでしょうか。帰省すると親や親族から何やかんやお節介を言われることがありますよね。 

独身時代の帰省で「いつになったら結婚するの?」みたいなプレッシャーがかけられるのはよく見聞きすることですが、既婚は既婚で「子どもの予定はあるの?」「まだ若いのだからもう一人ぐらい、どう?」みたいなことを言われたりします。 

家族がどうあるかを口出しすることは、言った方は意外とすぐに忘れて、言われた方は結構モヤモヤするものです。 

なぜ他人の家族観に口出しをするのか?

他人の人生に口出しをしてくる人はいます。 

背景は大きく2つに分けられて、一つは自分の人生を肯定したいから、もう一つは自分の理想とする人生を相手に歩ませたいから、です。要は自分のためですね。相手の気持ちや自主性に配慮があるなら、あまり不躾なアドバイスはしないものです。 

結婚でも子育てでも本人にとっては大きな人生のイベント。たとえ上手くいっていないことがあったとしても、失敗したと思いたくなくて「私の選択は正しかった」と自己肯定したくなる。夫からの長年のDVに苦しみ続けていても、本人に聞いてみると「あの人は私がいないとダメだから」とか「それでも結婚してよかった」と言ってたりするんですよね。 

もちろん上手くいっているようなら、自分のやり方が常識になります。「子どもはまだなの?」の裏返しには「私は子どもがいて良かった」があるわけです。n=1の個人の体験に引っ張られるのは当たり前っちゃ当たり前。 

逆に、自分の人生が上手くいっていないからこそ、誰かに自分と同じように歩んで欲しくない、自分の代わりに自分の理想の人生を歩んで欲しいと願うこともあります。
なかなか想像できないかもしれませんが、「私は大学行けなかったからあなたには行って欲しい」みたいな感じで、親が子どもに自分の人生を投影するのは、子どもの立場として言われたことも、親の立場として言ったこともある人はいるんじゃないでしょうか。 

求められていないアドバイスの背景には、自分の人生の肯定や、自分の理想の押しつけがあります。「あなたにとってはそうなんでしょうね」というぐらいの気持ちでスルーしてもまったく問題ありません。言葉に出すと棘はあるけど!