共働きなら家事のアウトソーシングが基本
共働きなら、その他の家事と同じく、料理もアウトソーシングするのが基本だと私は考えています。
家事が好きならまだしも、家事自体も労働だと認識してるなら、仕事での労働と家事がセットになって、あっという間にブラック環境が構築されます。だから、家事という労働の時間を減らすためにも、お金を払ったほうがいい。じゃないと、過労死してしまいます。
「品数が多く食べたい」と思うのであれば、「品数を多く食べられるサービスを利用しよう」と考えるほうが、忙しい共働き夫婦では、食事のバランスを考えるより、よっぽど精神衛生上良いことではないでしょうか。
今時は宅食の種類も増えましたし、夜遅くまで惣菜を扱っているお店も増えましたしね。
豚汁だって時短で準主役レシピになる
ただ、そうかといって、自炊しないで外食したり、中食を買ったりするのができない/したくない人がいるのは理解しています。何となく家庭の味が食べたいとか、お金がかけられないとか、外食や中食だと野菜が多く取りづらいとか。
そういう人たちには、時短メニューの確立をお勧めしたいところです。短い時間でも、作れるメニューですね。
すごく簡単なところでは、豆腐を切って、生姜や鰹節をかけるのでもいい。野菜スティックもいい。生の人参や大根を切って、味噌やマヨネーズにつけるだけ。準主役級なら豚汁もいい。豚汁はカットしたセットが冷凍食品で売られていますから、それを適当にお湯で解凍して、だし入り味噌をとけばいい。
品数を多く食べたいというのは栄養バランスを求めているというのが大きいと思いますが、それなら、適当な食材を煮たセットを冷凍庫に常備していればいい。先程紹介した豚汁もそうだし、味付けを変えれば、ポトフにも、ラタトゥイユにも仕上げることができます。カレーもクリームシチューもいける。
どうしても自炊したいなら、料理の手間をぐっと減らす、時短メニューをいくつか確立しておくのが吉です。「共働き」「料理」といった検索ワードを使えば、たくさんの料理を見つけることができるはずです。
?かつて専業主婦が作ってきた手の込んだ料理というのは、専業主婦だからこそできたものです。当時から決して全員が作れていたわけではないし、共働きで配偶者が料理を作ってくれることを希望するのは、夫婦喧嘩の元になります。
Text/斗比主閲子
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