なぜオセロをすべきなのか
料理を振る舞うとか、家具を動かしたいので手伝ってほしいとか、頂き物の良いワインがあるとかじゃダメです。どれもこれもセックスを連想させるので。料理は家庭的アピールとなり、女性性の強調=セックスを連想させます。家具も男性の腕力が必要アピールとなり、相手の男性性を強調=セックスを連想させます。ワインは「酔っ払った勢いで……」というシチュエーションからセックスを連想させます。
一方でオセロには、女性性だの男性性だの酒の勢いだの、セックスを連想させる要素が全くありません。なんてったって1対1の真剣勝負ですからね。料理でもなく家具でもなくワインでもなく、オセロということは、セックスのことなんぞ1ミリも頭にないのですよ、と遠回しにアピールできます。
逆に、相手男性が「お家デート=セックス」と、精子脳を発動させるパターンもあります。万が一、オセロの途中で手を出してくるようであれば、「私にオセロで勝ってからね」と、おあずけを喰らわせましょう。そして貴女サマが勝てば、セックスを断る大義名分が成り立ちます。そのためには日頃から、オセロニアなどのアプリゲームを用いて、オセロの腕を磨いておく必要がありますが。
オセロニアなどで特訓していたにも関わらず、負けることもあるでしょう。その場合は……むしろセックスを自然に受け入れられる心境になっているはず! 日頃オセロニアで腕を磨いているワタシ以上の腕前とは、なかなかの頭脳の持ち主であると、敵ながらアッパレと思えるでしょう。頭脳明晰な男性に抱かれたいと思うのは、牝の本能みたいなものですから。
つまりお家デートでオセロ対戦することは、勝っても負けても損はナシ。さあ、まずはハンズにオセロゲームを買いに行こう!
Text/菊池美佳子
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