お互いをエロい目で見続けることはできる?セックスレスの対策/中川淳一郎

セックスレス

今回のテーマ「セックスレスの対策」
多くのカップルを悩ませるセックスレス問題。できるだけ長くお互いをエロい目で見続けるには、どんなことに気をつければいいでしょうか? また、すでにセックスレスに陥っている場合の対策もあればぜひ教えてください!

「セックスレスになってから本当の夫婦」?

2017年、松本人志さんが「セックスレスになってから本当の夫婦」といった発言をしました。この言葉に共感した男性も多かったです。多分、ここにある真理は、夫婦とは「相手とセックスすることが大きな目的」といった関係性ではなく、「一緒に生活をし、場合によっては一生を添い遂げる大切な存在」ということ。そこまでの深い関係性においてセックスはさほど重要ではない、ということになります。

そう考えると「できるだけ長くお互いをエロい目で見続ける」ために必要なのは「時々しか会わない」ということになってしまうんですよね……。セックスレスカップルの多くは、同棲してからしばらくしてその状態になると聞きました。

同棲開始からはしばらく毎晩のようにエロをしまくっていたものの、半年もするとどんどん回数が減っていき、同棲3年目ともなれば「年1回」なんてこともある。それは結婚生活も同様です。

しかし、結婚の場合は「子づくり」という目標があるため、エロをすることになります。これによりセックスレスは回避できますが、これ以上の人数はいらない、となったときにその夫婦は再びレスになるかもしれません。

「セックスレス」に対する男女の違い

不思議な感覚なのですが、男は案外セックスレスを「悪いこと」だとは思っていません。「セックス以上にあなたと一緒にいることが好きだし、一緒に酒飲むのが楽しい」なんてことを思ったりするのです。「多くのカップルを悩ませる」とありますが、悩んでいるのは案外女性だけ、って可能性が高いです。男が悩んでいる場合は「勃起できない……」といった身体面の変化に関する話だったりします。

セックスに対する男女の考え方の違いは以下のようになっています。

女:愛情表現の一種、愛情の確認。同じ人とやればやるほど愛情が深まっていく。

だからこそ、レスになったとき「この人はもう私に興味がないのかしら」「もう私への愛情は消えたのでは」と疑心暗鬼になってしまう。しかし、男の場合、セックスの意味合いはこうです。

男:性欲解消、“男”としての自信の確認。「あの人と一度お手合わせ願いたい!」という夢の成就。同じ人とやればやるほど興奮度合いが下がっていく。

男女の気持ちグラフ

もちろん女性も性欲はあるし、「とにかく毎日誰かとヤりたい!」みたいな人もいるのは分かりますが、一般的には男ほど性欲まみれではありません。だからこそ男性向けの風俗店があれだけ多いのです。男にとってセックスは愛情の表現ではなく、「極上の娯楽と快感」なのです。

エロに対する男女の考え方の違いがあるからこそ、女性は「セックスレス=悪」と考えて改善策を考えてしまう。しかし、男はそれを特に悪いことだと思っていないんですよ。とはいってもエロはしたいものだから、浮気や不倫に走ったり風俗に行ったりしてしまうのです。パートナーへの罪悪感から浮気・風俗をしない男でも、手淫はけっこうしているものです。