女がナンパするのは恥ずかしいこと?出会いのつかみ方/中川淳一郎

Priscilla Du Preez

今回のテーマ「街中のステキな男性とお近づきになる方法」
一度だけ打ち合わせで会った取引先の人、ライブハウスで見かけたイケメンなどなど、街中で見かけたステキな男性とお近づきになりたいときにできるテクニックはありますか? SEX AND THE CITY のように街中の出会いを掴み取るアプローチ方法が知りたいです!

女性がナンパするのは、はしたないことじゃない

要するにナンパってことですね。女性がナンパすることを「逆ナン」と言いますが、これもヘンな話ですよね。あたかも女性がナンパをするのははしたないことである、的価値観が込められた言葉といえましょう。

恥ずかしながら私は一生で一度もナンパをしたことがありません。理由は不審者がられたり、「チッ、うぜーんだよ不細工野郎」なんて言われたりしたくないからです。えぇ、要するにチキンなんですよ。

それでも若い頃はとにかく女性にモテることばかり考えていて、それでいて一切出会いがないためナンパがしたくてたまらなかった。ああ、どうしてオレはこんなにモテないんだよ。この世の男女比はほぼ1:1なのになんでオレには誰もいないんだ。チクショー、5股野郎とかが女を独占しやがってるんだな、この野郎! みたいなルサンチマンを抱えながらナンパ回数ゼロ、という人生を送ってきました。

女生とは付き合いたいけどナンパはできない、という男が考えることがなにかといえば「誰かナンパしてくれないかな」ということです。もしかしたら現在の若い男性は私たちオッサン世代よりもその傾向は強いのではないかと思います。

コンプラ意識の高まりや個人情報保護の観点からナンパをすることは許されないのです、キリッ! みたいな男は案外多い。いや、それ個人情報保護法は関係ないからさ、なんてツッコミに耳を貸さず、とにかくナンパをする勇気がない。

私は「草食系」という言葉は本来は存在しないのでは、と思います。あくまでも女性に対してガツガツするのがはしたない、という価値観を持っているのと愛の告白を断られて落ち込みたくない。あるいはデートをするためのお金がないから恋人を作らない男性が多いのでは。

たとえば、「すいません、今度一緒に飲みに行っていただきたいのですが、連絡先教えていただけますか? ツイッターで相互フォローになっていただけませんか」なんて形のナンパをする場合、男性の成功率は10%程度ではないでしょうか。ごく普通の身なりとルックスの男だったらこんなもんです。

一方、女性が同じことを男性に言った場合、30%ぐらいは「マジっすか! 嬉しいです!」と言うと思います。20%が「えっ……いいのかな……」なんて思いながら躊躇しつつも相互フォローになることでしょう。何が言いたいかといえば、男は女性からのナンパを待っている可能性が高い、ということです。