Facebookで男を釣り上げよう

そうした場合、この記事を引用したうえで、Facebookで

「これ読んだらワケが分からなくなりました。『仕事中、突然髪の毛を束ねたり、太い縁のメガネをかけだしたりする』『小さいほくろ3つ』って意味不明です。男性はどんな言葉や振る舞い、仕草、格好だと『美人』とか『いい女』って思うものですか? 後学のために教えてください」

なんて書けば、続々と男どもが自分の好みの仕草や言葉を挙げてくれるものです。

こうしてさまざまな情報を集めたうえで、実際に書き込んでくれた男性5人とあなた一人との飲み会をする。2時間ぐらいして、皆さんほどほどに酔っ払ったところで、「この前私がFacebookで書いた『美人』『いい女』の件ですが、今日の私の振る舞いや言葉で『いい女』と少しでも思ったところってありますか? もう、恥を忍んでいうけど、私の魅力って全然分からないの! 全然モテないし!」と単刀直入に、自虐を交えて聞いてしまう。

すると、そこから1時間、男軍団がノリノリになり、率直な人物評とモテ対策を教えてもらえることでしょう。

我流のモテ仕草、モテ振る舞いを極めるべし

あ、今回あまり言及しなかった「言葉」についてですが、私は女性から「ねぇねぇ」と言われるのが好きです。あとは年下から「じゅんちゃーん」とかタメ口で言われるとドキッとします。これも人それぞれでしょう。

あと、格好も案外重要です。男はフェチが多く、たとえば、私の場合、ボディラインにフィットしたグレーのニットワンピースを着た女性を見ると「ウホッ、いい女」なんて思ってしまいます。
あとは膝のあたりまであるブーツと黒いストッキングも「ウホッ」となります。こうなると顔はそこまで重要ではなく、「この格好をしてるから美人」みたいに思ってしまうんですよね。1990年代「ゲレンデでスキーウェア着ていれば3割増しで美人に見える」みたいな説がありました。それと同じです。

時々「えっ、なんであんな女とあんなイケメンが付き合ってるの?」みたいなことってありますよね。人の好みなんてそれぞれなんですから、世間様が考える『美のスタンダード』なんてもんは肥溜めにぶち込んで、人から指摘された末に完成した我流のモテ仕草、モテ振る舞いを次々と繰り出していけばいいのです。

Text/中川淳一郎
記事初出:2019.10.28