「ねぇ2人でバッくれよ♡」飲み会でガンガンに攻める5つの手法/中川淳一郎

今回のテーマ:「飲み会で一番モテたい」
率先して話を盛り上げたほうがいいのか、もしくは大人しくニコニコしているほうがいいのか。結局どうすれば、多くのオトコに「この子いいな……」と思われるのか、男性の本音を教えてください!

「飲み会で一番モテる」とは、どんな状態?

「モテ」の定義を、「その後サシ飲みないしはデートに発展する」ということだと捉えましょうか。よっぽど女性の扱いになれている男か、イケメンで遊び慣れている男以外、サシに誘うことは躊躇しがちです。特に、学生時代モテなかった人間などは「オレなんかが彼女を誘っていいのかな」と卑屈になっています。 もちろん、イケメン狙いなのであれば、彼のとなりに行き、色々と質問攻めにして「すごーい」とか言っておけば、そのスケコマシ男はあなたのことを誘うことでしょう。

でも、こうした男というのは、以前書いたように「飽きっぽい男」で、とにかくその時々の性欲により女性を“つまみ食い”するばかりか、ステディな関係の女性がいても、浮気もなんのその、といった行動を取ります。えぇ、散々そんな男は見てきました。

当然、性格が良く誠実なイケメンも散々見てきましたが、ここでは「誘うことができない男」についてです。当連載で訴えたいのは、「女は誘われるのを待て」といった昭和中期的呪縛からの解放です。自由奔放に行動する素敵な女性を紹介するとともに、あまりにも単純な、しかし時にあまりにももろい男のチキンハートも明かしていきます。

「一番モテる」は、「一番ヤレそう」と同じ

そして、質問の「一番」ですが、これは仮に合コン後の「反省会」を男がやった場合、「○○さんが一番良かったな」「だよな」「やっぱそうだよね~」で名前が挙がることだとしましょう。なぜこう言うかといえば、「あの女はヤれそう」と思っている男が多いからです。

それをあなたも求めているのであれば、もっとも手っ取り早いのは「私は○○人斬り」をアピールすることです。それを聞いた瞬間、男どもはあなたとのエロ行為を想像し、「今晩どうかなぁ、いや、さすがにこの人数で連れ出すのはどうかと思うので、あとでLINEの交換をしておこう。ウヒヒ、来週あたり、デキるかな。今日ちょうど生理中とかで、来週はばっちりOK、みたいなタイミングだといいな」なんてことを考えます。

同じことを他の男も考えているわけなので、結局「一番モテる」というのは「一番ヤれそう」と思われているということに帰結します。果たしてこれを「一番モテる」と言っていいのやら……。

また、見た目が女優かモデルか、といった女性も反省会では「いやぁ、○○さん、美人だったよなぁ……」みたいな話になり、全員が同意するのでこれは「そうだよな」となり、これまたモテると思います。
ただし、「どうせ彼氏いるんだろうな」といった展開になり、結局誘われないことが多いので、明らかに自分のルックスに自信を持っている方は「彼氏なし」と伝えた方がいいと思いますし、連絡先は渡しておいた方がいいです。

女性が飲み会で狙うべき、本当のゴール

ここでは「最もエロい」「最もルックスが良い」女性が「一番モテる」といった話になりましたが、果たして「一番」がこのままの解釈でよいのか? というのも、合コン大好き男が多かった2000年代前半の博報堂(当時の私の勤務先)では、後輩がこう質問してきたんですよ。

後輩:課長!(当時私は彼からそう呼ばれていた)合コンの一番の意義ってなんだか分かりますか!

私:そりゃあ、女の人と会うことだろ?

後輩:違うんです! それよりも、「男たちの友情の確認の場」なんです! 連携プレーをしたり、誰かと誰かをくっつけようと画策したり、盛り上げるべくそいつの発言に手を叩いてあげたり、結局何も成果がなかった場合にしても「反省会」で慰め合う。まさに、これぞ合コンに隠された真の意味なのです!

私:その発想はなかった。今どきの若者(当時の私は27歳で彼は24歳)ってそうなんだ。

後輩:そうっすよ。ガツガツしてるのは課長ぐらいの世代までッスよ! 合コンは男同士の思い出づくりの場でもあるんです!

こんなやり取りがあったのだが、あれから20年近くが経過し、昨今の男女の飲み会事情はよく分からないものの、我々の時代ほどガツガツしていないことは想定できます。そんな状況で「一番モテる(数の面で)」というのは、たいして意味がないのでは。

だとしたら、やるべきは「狙った男とそのあと発展性のある時間を過ごす」ということです。ここから先は、私が実際に自分から連絡を取りたくなり、その後サシで会うに至った女性の飲み会での手法を5例紹介します。