今のあなたは誰と観る?『タイタニック3D』

 誰もが知っている不朽の名作が、3D映画で甦ります。
1997年、史上最大の製作費2億円を投じられた『タイタニック』は歴代の興行収入の記録を塗り替え、アカデミー賞11部門を独占。
主演のレオナルド・ディカプリオが“レオ様”という愛称でブームになるなど、前代未聞のセンセーショナルを巻き起こしました。
 空前のスペクタクル映像と、切ないラブストーリーとの融合。タイタニック号の悲劇から100年の節目を迎える今年、『アバター』のジェームズ・キャメロン監督が最高品質の3D化に挑み、別次元の臨場感をスクリーンに叩きつけます。

 1912年、貧しい画家志望の青年・ジャック(レオナルド・ディカプリオ)は、豪華客船タイタニック号内で、婚約者がいる資産家の娘・ローズ(ケイト・ウィンスレット)に一目惚れ。全く身分の違う二人は、許されぬ恋でありながらも、次第に惹かれ合ってしまう。
 ところが、航海中のタイタニック号が氷山に衝突するという事故が発生。
浸水し、徐々に沈没していく船。人々がパニックに陥っていく中、ジャックはローズの婚約者キャル(ビリー・ゼーン)によって泥棒に仕立て上げられ警備兵室のパイプにつながれたままだった。そして一度は救助のボートに乗りかけたローズだったが、どうしてもジャックの行方が気になり、彼を探すために船内に引き返してしまう。

 あまりにも有名な本作は、すでに一度や二度くらい観たことがあるかも知れません。
当時、あなたは誰と観たでしょうか。ひょっとすると、そのときの甘酸っぱい思い出や、感情が甦るかも知れません。ジャックがローズのデッサン画を描くシーンや、車の中での情熱的なラブシーン。ドキドキしながら観たシーンも多いのでは?
15年を経て、数々の恋愛を経験した今では、ジャックとローズの恋愛をまた違う形で受け止めることになるでしょう。もしかしたら、ジャックだけではなく嫉妬深い婚約者キャルの魅力に気付く人もいるかもしれません。
 100年経っても沈むことのない愛を、臨場感溢れる3D映像で今度は今あなたの隣にいる人と体験してみてください。

4月7日(土)よりTOHOシネマズ スカラ座他全国ロードショー
(3D・2D字幕版・日本語吹替版)

監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼーン、キャシー・ベイツ、フランシス・フィッシャー、ビル・パクストン
原題:Titanic 3D/2012年/アメリカ映画/194分
配給:20世紀フォックス映画

Text/Michihiro Takeuchi