“イルマーレ”から11年ぶりの新作『青い塩』

 ハリウッドでもリメイクされた純愛映画『イルマーレ』のイ・ヒョンスン監督が11年ぶりに手がけた、至極のラブストーリー。
主演は、『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『渇き』など韓国を代表する大ヒット映画に出演する、演技派俳優ソン・ガンホ。
過去、伝説と呼ばれた悪組織の元ボス・ドゥホンというキャラクターを圧倒的な演技力で魅せます。
あどけない顔にスモーキーメイクを施した殺し屋の少女セビンには、今最も注目されている次世代女優シン・セギョンが抜擢されました。
年も境遇も違うふたりの愛の物語の行方は…。

 ユン・ドゥホン(ソン・ガンホ)は、伝説のヤクザ組織チルガク会の元幹部。
現在は、足を洗い、母親の夢を叶えるためにプサンで食堂を開き穏やかに過ごそうと考えていた。
通い始めた料理屋で、ドゥホンは料理の腕前は抜群だが無愛想な女の子チョ・セビン(シン・セギョン)に出会う。
ドゥホンはセビンに何かと世話を焼き、彼女も少しづつ心を開くいてくように見えた。
が、実は彼女はプサンのヤクザ、へウンデ組の便利屋でドゥホンの監視役を命ぜられていたのだ。
セビンはオリンピックに出るほどの名射撃主であったが、コーチ(オ・ダルス)の飲酒運転事件をきっかけに7,000万ウォンもの借金を背負い、その際にヘウンデ組に取り入られてしまったという悲しい背景を持っていた。
料理をきっかけにどんどんふたりの距離は縮まるが、セビンの親友ウンジョンのミスにより、彼女はついにドゥホンの暗殺を指示される。

今回、イ・ヒョンスン監督がこの作品で一番見せたかったのは、異なる世界に住む男女が徐々に近づいていく過程だそう。
年齢がとても離れている、全く違う仕事をしている、住む国が違う……似たもの同士だけではなく、恋はすべてが異なる男女すら結び付けてしまう不思議な力を持っています
アクションや緊迫したストーリー展開とともに、ふたりが離れられなくなってしまう、“恋”という切なく素晴らしい感情を味わってみてください。

3月17日(土)より、丸の内TOEI・新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

監督・脚本:イ・ヒョンスン
出演:ソン・ガンホ、シン・セギョン、チョン・ジョンミョン、イ・ジョンヒョク、キム・ミンジュン
原題:Blue Salt/2011年/韓国/122分
配給:CJ Entertainment Japan
宣伝:樂舎

Text/AM編集部