あんなに愛し合っていたのに、なぜ気持ちは変わっていくのだろう…あなたにも、そんな経験はありませんか?
夫がいながらも一人の青年に強く惹かれてしまう主人公マーゴを演じるのは、『マリリン 7日間の恋』、『ブルーバレンタイン』のミシェル・ウィリアムズ。少女のようなあどけなさと大人の色気の両面を兼ね揃えた魅力が光っています。女優でありながら『スウィート ヒアアフター』、『死ぬまでにしたい10のこと』など心に残る作品を手がけてきたサラ・ポーリー監督が、女性監督ならではの視点でマーゴの揺れ動く心情を穏やかに描いています。
結婚5年目になるマーゴ(ミシェル・ウィリアムズ)と、その夫ルー(セス・ローゲン)。二人の間に子どもはいないが、ずっと恋人同士のように仲が良い。恋愛期の情熱は薄れつつも、お互い何ひとつ不満も衝突もなく、穏やかに暮らしていた。
そんなある日、マーゴは仕事で訪れた島でダニエル(ルーク・カービー)という青年に出会う。夫とは正反対のダニエルに強く惹かれてしまうマーゴ。彼が偶然にも自分たちの家の真向かいに住んでいることを知り、激しく動揺する。やがてダニエルへの想いは募っていき、マーゴはある決断をする――。
愛や恋という言葉では片付けられない、マーゴのどうしようもなく揺れる感情の行く末は一体どうなってしまうのでしょうか。誰かを愛したことがある人なら共感する部分もあるのでは?愛が時間と出会いによって薄れ、パートナーと心が離れていくマーゴに、自分を重ねてしまうことがあるかも知れません。かつて愛し合っていた二人の関係に、胸が締め付けられてしまいます。
この映画を観て、あなたの恋人への愛を今一度確かめてみてはいかがでしょうか。
8月11日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
監督・脚本:サラ・ポーリー
キャスト:ミシェル・ウィリアムズ、セス・ローゲン、ルーク・カービー、サラ・シルバーマン
配給:ブロードメディア・スタジオ
原題:Take This Waltz/2011年/カナダ映画/116分
URL:映画『テイク・ディス・ワルツ』公式サイト
Text/Michihiro Takeuchi