ビルマ(現ミャンマー)で非暴力の民主化運動の主導者として、1991年にノーベル平和賞を受賞したアウンサンスーチー。彼女の激動の半生と知られざる姿を描いた、愛の物語。
監督は『レオン』『ジャンヌ・ダルク』などで世界中に感動を巻き起こしたリュック・ベッソン。『SAYURI』などハリウッドでも活躍するミシェル・ヨーが主演をつとめ、200時間にも及ぶアウンサンスーチーの映像で研究を重ね、彼女になりきっています。女性の信念と情熱に満ち溢れ、観る者を圧倒させる迫力を持った作品です。
1988年、アウンサンスーチー(ミシェル・ヨー)は留学先のイギリスで、マイケル・アリス(デビッド・シューリス)との幸せな結婚生活を送っていた。母の看病のために祖国・ビルマに戻ることになった彼女が目にしたのは、軍事政権の独裁、そして、学生の民主化運動を武力で制圧する悲惨な光景…。
やがて民主主義運動家たちは“ビルマ建国の父”であるアウンサン将軍の娘のスーチーの元に集まり、彼女に選挙―の出馬を懇願する。不安ながらも立候補を決意したが、スーチーは政府から自宅に軟禁され、家族と引き裂かれた生活を強いられる。そして、国の平和を懸けた一人の女性の長い戦いが始まる――。
危険を顧みず、平和を実現させようとしたスーチー。単なる伝記映画に留まらず、誰もが憧れる愛の形が描かれています。一人、孤独に制圧に立ち向かい、夫を愛し続けたスーチーの信念。同じ女性として、尊敬せざるをえない愛の物語がそこにあるはずです。
あなたは、たとえ愛する人と引き裂かれても、愛を貫き通せますか?劇場で自分にそう問いかけてみてはいかがでしょうか。
7月21日(土)より角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー
監督:リュック・ベッソン
キャスト:ミシェル・ヨー、デビッド・シューリス
配給:角川映画
原題:The Lady/2011年/フランス・イギリス合作映画/133分
URL:映画『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』公式サイト
Text/Michihiro Takeuchi