1970年代の人気漫画『愛と誠』を、『一命』から『ヤッターマン』まで幅広いジャンルの映画を手がけるヒットメーカー・三池崇史監督が映画化した純愛物語です。
主演は、『悪人』などの妻夫木聡。鋭い眼光を放ちながらも、心の奥底に優しさを秘めた演技は観る人の心を射止めます。
テレビドラマやCMで大活躍の武井咲が主人公を一途に愛するお嬢様を演じ、さらには斎藤工や加藤清史郎、余貴美子、市村正親など豪華な顔ぶれが共演。
三池監督ならではの一筋縄ではいかない演出で、いまだかつて見たことがないハイテンションかつロマンチックな世界観が存分に楽しめます。
不幸な少年時代の復讐を誓い、東京へやってきた不良の誠(妻夫木聡)。
誰も信じず、一匹狼の彼は、東京で指折りの名家の一人娘である愛(武井咲)と出会う。生まれも育ちも正反対といっていい2人。
ところが、愛は誠を一目見たとき、彼こそが小さい頃雪山で迷子になった自分を助けてくれた白馬の騎士だと気付く。
待ちわびていた運命の恋を見つけ、愛は誠を追いかけて、なんと不良の吹き溜まりである花園実業に転入してしまう。
やがて、誠が心を通わせていく由紀(大野いと)や、愛を好きなあまり花園実業にやってきた優等生の岩清水(斎藤工)、スケバングループのガムコ(安藤サクラ)らそれぞれの思いが交錯し、学園全体を巻き込んだ大乱闘へと発展していく。果たして、2人の恋の行方はいかに――?
愛が、様々なものをなげうってまで誠に尽くす姿は、現代多く描かれる女性像とは少し離れているかもしれませんが、私たちの目には逆に新鮮なものとして映るかもしれません。
愛する彼には、とにかく献身的に尽くす!
色々な策略を練るよりも、実はこのくらいストレートな方が「愛」という感情を得ることができるのかもしれません。
好きな人をひたすら追いかけるという、ピュアな感情をぜひこの作品で思い出してみてくださいね♪
6月16日(土)より新宿バルト9他全国ロードショー
監督:三池崇史
キャスト:妻夫木聡、武井咲、斎藤工、大野いと、安藤サクラ、前田健、加藤清史郎、一青窈、余貴美子、伊原剛志、市村正親
配給:角川映画・東映
2012年/日本映画/134分
Text/Michihiro Takeuchi