人生は都合良く終わらない。
たとえば幸せの絶頂が結婚だとして、ハッピーエンドにするなら結婚式で人生を終わらせるのがちょうどいい。でも、そんな時に死にたくない。
中途半端なタイミングで終わってしまうのは、ハッピーエンドとは呼べないだろう。
つまり、「ハッピーエンド」は物語の中のみ存在する。
ただし、今回紹介する『イントゥ・ザ・ウッズ』は、誰もが知っているハッピーエンドを持つおとぎ話のキャラクター総出演の、“現実に限りなく近い”ファンタジー映画です。
ミュージカル映画『シカゴ』でアカデミー賞作品賞を受賞するなど、世界的に評価されているロブ・マーシャル監督が今回選んだ題材は、またもブロードウェイ・ミュージカルの名作。
約20年前に監督自身が鑑賞した舞台に衝撃を受け、映画化に至りました。本作は「第87回アカデミー賞」の主要部門含む3部門にノミネートされるなど、映画界で話題が広がっています。
メリル・ストリープの魔女役、ジョニー・デップのオオカミ役の両者怪演っぷりは必見。他にも、ジェームズ・コーデン、エミリー・ブラント、リラ・クロフォード、ダニエル・ハットルストーン、マッケンジー・マウジーらがおとぎ話のキャラクターに扮して、森の中でそれぞれの“願い”を叶えるために奮闘します。
赤ずきん、シンデレラ、ラプンツェル…有名な主人公のその後は?
【簡単なあらすじ】魔女(メリル・ストリープ)にかけられた呪いのせいで、長年子どもに恵まれていないパン屋の夫婦(ジェームズ・コーデン、エミリー・ブラント)。子どもを授かりたければ「赤いずきん」「黄色い髪」「白い牛」「黄金の靴」の4つのアイテムを森から持ち帰れと魔女に命じられ、森の中へ入っていく。
同じ頃、赤ずきん(リラ・クロフォー)やラプンツェル(マッケンジー・マウジー)、ジャック(ダニエル・ハットルストーン)、シンデレラ(アナ・ケンドリク)たちもそれぞれの願いを叶えるために森に入り、おとぎ話の主人公たちの物語が複雑に絡み合う――。